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平成21年第4回定例会(第5日目12月18日)

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  1. 霧島市議会 2009-12-18
    平成21年第4回定例会(第5日目12月18日)


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    平成21年第4回定例会(第5日目12月18日)              平成21年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                        平成21年12月18日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬──────┐ │日程│議案│   件                  名     │ 備  考 │ │番号│番号│                            │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 秋広 眞司君( 269ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について          │      │ │  │  │      ・医療行政について             │      │ │  │  │      ・道路行政について             │      │ │  │  │      国分西地区公民館建設について       │      │ │  │  │     仮屋 国治君( 283ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の基本方針について          │      │ │  │  │     徳田 拡志君( 299ページ)          │      │ │  │  │      ・通学路の安全対策について         │      │ │  │  │      ・海上自衛隊の安全対策について       │      │ │  │  │      ・隼人南地区への救急車設置について     │      │
    │  │  │      ・選挙について               │      │ │  │  │     岡村一二三君( 313ページ)          │      │ │  │  │      ・公共工事のコスト縮減対策(市長の政治姿勢)│      │ │  │  │       について                 │      │ │  │  │      ・行政改革のあり方について         │      │ │  │  │     松元  深君( 327ページ)          │      │ │  │  │      ・空港を活用したまちづくりについて     │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 2│ 118│霧島市副市長の選任について               │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 3│ 119│霧島市副市長の選任について               │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 4│ 120│霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の給与等に│      │ │  │  │関する条例の一部改正について              │      │ └──┴──┴────────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  宮 本 明 彦 君      2番  前 島 広 紀 君     3番  有 村 隆 志 君      4番  志 摩 浩 志 君     5番  中 村 正 人 君      6番  脇 元   敬 君     7番  松 元   深 君      8番  秋 広 眞 司 君     9番  池 田 綱 雄 君     10番  徳 田 拡 志 君    11番  山 浦 安 生 君     12番  厚 地   覺 君    14番  仮 屋 国 治 君     15番  常 盤 信 一 君    16番  脇 元   操 君     17番  植 山 利 博 君    19番  塩井川 幸 生 君     20番  久 保 史 郎 君    21番  岡 村 一二三 君     22番  木野田 恵美子 君    23番  池 田   守 君     24番  下深迫 孝 二 君    25番  吉 永 民 治 君     26番  今 吉 歳 晴 君    27番  細山田 為 重 君     28番  蔵 原   勇 君    29番  田 代 昇 子 君     30番  前川原 正 人 君    31番  時 任 英 寛 君     32番  西 村 新一郎 君    33番  宮 内   博 君     34番  徳 田 和 昭 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    13番  新 橋   実 君     18番  上 鍋 正 光 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    上 原 勝 己 君   議事調査課長   満 留   寛 君  議事調査課主幹兼  新 窪 政 博 君   調査グループ長  齋 藤   修 君  議事グループ長  書    記    隈 元 秀 一 君   書    記   吉 村 祐 樹 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   総 務 部 長  今 村 恭 一 君  企画部長兼     山 口   剛 君   生活環境部長   南 田 吉 文 君  行政改革推進監兼  大学跡地利用対策監  保健福祉部長    平 野 貴 志 君   農林水産部長   萬 德 茂 樹 君  商工観光部長    柳 田 秀 徳 君   建 設 部 長  篠 原 明 博 君  工事監査部長    大 井   正 君   消 防 局 長  後 庵 博 文 君  会計管理部長    東   邦 雄 君   溝辺総合支所長兼 岩 切 正 信 君                        地域振興課長  福山総合支所長兼  福 盛 安 美 君   税務対策総括監  末 野 賢 了 君  地域振興課長  危機管理監     宇 都 克 枝 君   企画部次長兼   川 村 直 人 君                        企画政策課長  生活環境部次長兼  川 畑   巧 君   商工観光部次長兼 細山田 孝 文 君  生活環境政策課長              商工観光政策課長  総 務 課 長   宗 像 成 昭 君   安心安全課長   尾 堂   守 君  秘 書 課 長   馬 場 勝 芳 君   財 政 課 長  塩 川   剛 君  税 務 課 長   中 村   功 君   共生協働推進課長 久 保 隆 義 君  行政改革推進課長  濱 﨑 正 治 君   保険年金課長   小 野 博 生 君  保健福祉政策課長  花 堂   誠 君   児童福祉課長   隈 元   悟 君  健康増進課長    宮 本 順 子 君   農林水産政策課長 木野田   隆 君  林務水産課長    山 下   晃 君   企業振興課長   池 田 洋 一 君  建設政策課長    下 拂   勉 君   土 木 課 長  中 村 順 二 君  建築住宅課長    矢 野 昌 幸 君   都市整備課長   川 東 千 尋 君  検 査 課 長   長 野   豊 君   契約課長     上 原 良 仁 君  消防局総務課長   田 中 義 春 君   消防局警防課長  蔵 元   悟 君  霧島総合支所    四 本 廣 美 君  市民福祉課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長  阿 多 己 清 君  教育総務課長    東 郷 一 煦 君   学校教育課長   村 田 研 史 君  保健体育課長兼   藤 山 光 隆 君   文化振興課長   川 原 和 昭 君  隼人学校給食センター所長  選挙管理委員会   山 下 英 博 君  事務局長 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(池田 守君)  昨日に引き続き一般質問を続けます。8番,秋広眞司議員より4件通告がされております。したがって,秋広眞司議員の発言を許可します。 ○8番(秋広眞司君)  皆さん,おはようございます。私は,日の丸と君が代をこよなく愛する国分の秋広眞司でございます。まず,改めまして議員各位,そして前田市長,ご当選おめでとうございます。私自身も2期目の挑戦でありましたが,市民の皆様方の温かいご支援をいただき当選をさせていただきました。この場をお借りしまして,市民の皆様方に感謝の誠をささげまして,心からお礼を申し上げるものであります。市民の皆様,本当にありがとうございました。これから4年間,正しいことは正しい,悪いことは悪いとしっかりと主張しながら,霧島市へ真っすぐ勝負をしていきたいと思います。よろしくお願いをいたします。さて,恐れ多くも天皇陛下におかれましては,ご即位20周年をお健やかにお迎えになられたことを衷心よりお喜びを申し上げるものであります。さらに,本年は美智子妃とのご成婚50年という慶賀すべき年でもあり,私たち国民にとりましてもまことに喜ばしい限りであります。今上天皇陛下のすめらみこといやさかを心からお祈りするものであります。さて,民主党政権誕生して3か月,財政難の中,マニフェストどおりしなくてもいいよと,国民の声が60何%も上がっているようでございますが,事業仕分け作業等には大多数の国民が注目し,期待をしている一面もある一方,懸念材料である外交防衛については,普天間基地の問題をはじめ,若干もたついている状況にあります。そして,特に政権内の権力の二重構造と言われる小沢幹事長の言動に疑義を感じるのは私だけでしょうか。その1つに,今上天皇陛下と習近平国家副主席とのごり押し会見の問題があります。また,韓国を訪問した際に,天皇陛下を韓国に訪韓するのがいいのではないかと,そのようなことを申しておりますし,その2つ目に,総勢600名,143名の国会議員を引き連れて中国参りをしております。胡錦濤国家主席に一人一人握手をして,そして写真を撮って,それを喜んでいる。まさに小沢氏自身の権力の誇示であり,中国へのこびへつらいの姿勢であるわけであります。これは日本国の国会議員のすることか,悲しい限りであります。その3つに,小沢幹事長が韓国の要人と約束した外国人参政権の問題があります。これは例えば大阪府知事が,あるいはまた対馬の市長が韓国人,韓国の方が首長になれる,そんな法律でございます。日本国の主権,日本国民の主権を侵す大事な問題であります。国会議員たるもの,日本の国の歴史や文化伝統という,根底にある日本人の心をしっかり守りながら,国益を重んじた外交政策を展開すべきであります。小沢幹事長の一連の言動は,韓国や中国の国益にはかなうかもしれませんが,日本の国益を損なうものであります。この憂いを与謝野晶子の歌に例えるとしたら,「君,この国売りたもうなかれ」と小沢幹事長に申し上げるものであります。それでは通告に従い質問に入ります。まず1点目に,市長の政治姿勢について伺います。(1)といたしまして,去る11月15日の市長選の結果,207票差の重みをどのようにとらえているのかお伺いをいたします。(2)選挙争点の一つ,国保税の減税についての考え方を伺います。(3)20億,30億の費用を伴う農大跡地,(仮称)霧島中央公園構想の考え方を問うものであります。(4)お母さんたちの子育て支援について,今後の方針,現状維持なのか,次の一手があれば伺いたい。(5)副市長の選任が遅れた原因について伺うものであります。2点目に,医療行政でありますが,(1)新型インフルエンザ対策について,治療薬であるタミフルやリレンザ,そしてワクチンが不足しているということが言われておりますが,当市の実情,対応策を伺います。(2)ヒブワクチン接種の補助について,9月議会でも質問いたしましたが,その後,検討された結果をお伺いするものであります。(3)市立医師会医療センター脳神経外科開設について,多くの市民の皆さんが期待を持っております。今後の問題点,課題は何なのか伺うものであります。3点目に,道路行政について,(1)城山団地下の危険な三差路の改善について,土地買収等の進捗状況を伺うものであります。(2)土地買収について,その交渉と契約について,宅建協会等への業務委託はできないか伺います。(3)といたしまして,県道日当山敷根線上,大隅国分寺前の狭あい道路の解消について,経過と今後の対策を伺います。4点目に,国分地区西公民館建設について,(1)建設プロセスの中での問題点,課題はあったのか,なかったのか,あるとすれば何なのか伺うものであります。(2)公民館や地域住民の要望,意見は反映されているのか伺います。以上,壇上からの質問を終え,質問席からの再質問を議長にお願いしまして終わります。 ○市長(前田終止君)  皆さん,改めましておはようございます。秋広議員から4点につきましての質問でございました。1点目の1,2,5,これにつきましては私のほうから答弁をいたします。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれ答弁させていただきます。私の政治姿勢についての1点目についてお答えをいたします。先の市長選挙におきましては,議員ご指摘のとおり,207票差での当選という厳しい選挙結果でございました。このことは合併直後の大変難しい,また厳しい市政運営に1期4年間,私といたしましては誠心誠意取り組んでまいりましたが,市民の皆様の思いや期待には,まだまだ十分におこたえできてないということを改めて認識させられる結果となり,その重みを謙虚に受けとめております。今後は1期目の課題や反省点を踏まえ,市民の皆様の思いや期待にこたえるべく,これまで以上に市民の皆さん方が主役という信念のもと,民意を第一として開かれた活力ある,公正で公平な市政の基本姿勢を堅持させていただき,そして市民の皆さんと共生・共働・共助しながら,2期目の霧島市政運営に最大限の努力をしてまいりたいと考えているところでございます。2点目についてお答えいたします。先日の前島議員のご質問でも答弁させてもらったとおりでございますが,国民健康保険税の問題については,平成21年度国民健康保険特別会計の決算見込みや今後の医療費の需要額及び国の動向等を見ながら,軽減策を検討してまいりたいと思っているところでございます。5番目の副市長の選任の件についてお答えいたします。副市長は,市行政の根幹にかかわる事務を担当する,非常に重要な特別な職でございます。したがいまして,県下第2の人口規模を誇る私たち霧島市の副市長としてふさわしい人材について,関係各位と協議をしながら慎重に人選を行い,今回ご提案をさせていただいたところでございます。しかしながら,人選が遅れてしまって,率直にそのことについては皆さん方に申し上げているところでございますが,副市長不在の期間を生じさせてしまったことにつきましては,まことに申し訳なく思っているところでございます。今後につきましては,市の事務事業が円滑に進捗するよう,最大限の努力をいたしてまいりたいと考えておりますので,どうぞひとつ皆さん方のご理解をよろしくお願い申し上げたいと思います。 ○建設部長(篠原明博君)  市長の政治姿勢についての3点目にお答えをいたします。(仮称)霧島中央公園構想につきましては,農大跡地の約27haの区域とあわせて,有効活用の可能性のある霧島高原国民休養地の区域約11haを含む,総面積約38haの公園化構想であり,平成20年度に基本構想の素案をまとめ,現在,議会のご意見を踏まえながら庁内での検討を行っております。現時点では,地域のグランドゴルフなどに一部利用はされているものの,荒廃が進み,今後,環境の劣化が懸念される農大跡地の約15haにつきましては,基本構想のゾーニングや地域の要望などを踏まえつつ,「第一期事業」として引き続き事業化への検討を行いたいと考えておりますが,国民休養地や広域農道以南の農地を含めた約23haの区域につきましては,今後の社会情勢や財政状況などを見極めながら,その動向次第で利活用の内容を再検討するなど,順応的な管理による対応を行っていくことなども必要ではないかと考えているところでございます。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  市長の政治姿勢についての4点目についてお答えいたします。子育て支援につきましては,家庭や地域における子育て機能の低下や,子育て中の親の孤独感や負担感の増大等といった課題があり,安心して生み育てることができる環境を整えることが大事であると認識しており,マニフェストの中で子育て環境のさらなる整備,充実に努めることとしており,分野別政策でも5項目を掲げております。まず,総合的な子育て支援の基本となる次世代育成支援対策の後期計画「きりしますくすく子どもプラン」を現在策定中であり,「安心して子どもを生み,子育てができる霧島市」を基本理念とし,地域における子育て支援,母親並びに乳幼児等の健康の確保及び増進,仕事と生活の調和,子育てにかかる費用への支援,特に配慮が必要な子どもと家庭への支援の充実,子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備,子育てを支援する生活環境の整備,子ども等の安全の確保,子どもの権利を大切にする取り組みの充実,要保護児童への対応の10項目を掲げております。具体的には先般着工いたしました,(仮称)こどもセンター地域子育て支援センター放課後児童クラブ地域子育てサロン,子育て相談等を実施する予定としております。また,市民サービスセンター「コア・よか」の一部においては,来年4月から一時預かり事業,地域子育て支援拠点事業などを新たに展開し,子育て支援の充実を図っていくこととしております。さらに,保育所,放課後児童クラブにつきましても,年次的に整備等を進め,子育てと仕事が両立できる環境づくりに努めていきたいと考えております。医療行政についての1点目についてお答えいたします。鹿児島県感染症情報によりますと,第49週,11月30日から12月6日でございますが,第49週の定点報告では,定点当たり報告数が前週の61.95から42.63へ減少に転じておりますが,県内には引き続き流行発生警報が発令中であります。姶良保健所管内定点当たり報告数は,前週の58.36から41.27と前週よりは低くなっておりますが,感染が継続しており,医療機関への受診者も依然として多い状況にあります。今後,年末年始にかけてさらに流行が拡大するおそれがあり,今後のタミフルの供給不足などが懸念されます。県ではタミフルやリレンザの備蓄を行っており,タミフルは20万6,000人分の備蓄があると新聞等で報道されておりますので,治療薬の流通調整や備蓄品の放出など適切に実施されるよう要望してまいりたいと考えております。また現在,国では国内ワクチンを製造中でありますが,1回の製造量に限りがあるため大量に製造,供給ができないことから,平成22年3月末までに12回に分けて供給する予定となっております。県では,12月初めまでに既に4回供給され,医療従事者や基礎疾患を持つ方,妊婦の方,1歳から就学前の乳幼児を対象にワクチン接種を開始しており,本日からは小学生の接種を開始することとしております。なお,医療機関へは一定量しか供給されないため,予約も受け付けられない医療機関もあり,本市では医療機関や姶良郡医師会等と連携を図り,ワクチン接種の個別通知を行う際,予約状況や在庫状況などの確認や通知発送時期の調整を行うなど大変苦慮しておりますが,今後も国や県のスケジュールにあわせて適時対応してまいりたいと考えております。2点目についてお答えいたします。ヒブワクチン接種につきましては,乳幼児の細菌性髄膜炎の早期診断が難しいことや,乳幼児の細菌性髄膜炎に対してヒブワクチンの接種効果が高いことなどから,助成する意義は大きいものと考えております。現在,国内1社の流通によるワクチン確保のため,市内の小児科でも6か月から1年待たなければ接種できない状況にあります。このような中,新型インフルエンザの流行により,優先接種対象者の方々に対してワクチン接種が開始され,他の予防接種より優先して行われている現状にあり,接種時期,接種方法,助成のあり方等について改めて検討していく必要があると考えております。一方,厚生労働省は独自の立場から,予防接種行政に提言する専門家組織の新設に向けて検討を始めておりますので,今後,国の動向等を注視しながら,引き続き検討してまいりたいと考えております。3点目についてお答えいたします。平成22年1月から医療センターに脳神経外科を開設することになりましたが,当面1名の専門医師で対応し,4月からは2名体制での対応を予定しております。その後,施設・設備や医療機器等の整備を行い,10月からは本格的な稼働ができるよう準備を進めてまいります。今後の課題として10月からの本格稼働までのそれぞれの時期での地域の先生方との医療連携体制,救急体制のあり方などを早急に整える必要があると考えております。特に地域医療支援病院としての役割を持つ医療センターでは,脳神経外科が開設されることにより,動脈硬化に起因する脳血管疾患や循環器疾患を総合的に診療できることや,今まで脳神経外科がなかったために受け入れができなかった各種疾患の診療も可能になることなど,当地域の医療連携体制の充実が図られるものと考えております。さらに,姶良郡医師会では,医療センター運営委員会地域医療福祉委員会救急医療対策委員会等を設置され,現在実施している循環器ネットワークや二次救急など,各種事業についての問題等について協議されており,今後もそれぞれの委員会で地域連携を深めることなど協議がなされるものと考えております。一方,現在の日本での脳の分野では,手術適用があろうがなかろうが,「脳卒中なら脳神経外科」という風潮が強く,脳卒中患者の絶対数から見ると,脳神経外科医の負担は非常に重いものになっていると言われており,今後,平成22年10月の本格稼働までの期間の診療や救急の体制についても検討する必要があると考えております。当面1名体制でありますので,紹介患者の診療を中心として対応することとしており,引き続き院内や救急との連携調整を図っていく必要があると考えております。なお,将来的には複数の脳外科医の専門医師の確保が必要と考えておりますので,今後も引き続き姶良郡医師会や医療センターと連携しながら医師確保に努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  道路行政についての1点目にお答えをいたします。城山団地への入り口交差点である市道清水国分線につきましては,平成21年3月議会において議員より質問がなされ,「市といたしましても危険な状況であると認識していることから,今後,用地取得に向け,諸問題を解決できるよう努力してまいります」との答弁をいたしたところでございます。その後の進捗状況といたしましては,本路線が平成14年度以降,用地取得ができず未整備のままであったことから,用地取得における多くの問題を一つ一つ整理し,それぞれの問題を解決すべき手法等について,現在検討をいたしているところでございます。次に,2点目にお答えをいたします。土地買収につきましては,基本的には地権者の意向,要望等を直接お聞きできることなどから,工事及び用地担当者で用地交渉を行っているところでございます。また,一部の箇所では事業推進を図るため,土地開発公社に先行取得を依頼し,土地買い取りをお願いしているところでもあります。一方,国におきましては,国道事務所が実施する小規模な事業などで,地権者との用地取得の交渉のうち,契約締結直前までの交渉を民間委託されているようでございます。また,県におきましては,職員が出向している土地開発公社に委託されている状況もあるようでございます。本市におきましても,用地交渉件数の増加や年々用地取得が困難となっていることなどから,業務委託につきましては,今後,県及び他の市町の実施状況も把握しながら検討してまいりたいと考えております。次に,3点目にお答えいたします。都市計画道路犬追馬場線につきましては,県道国分霧島線との交差点から国分高校東側の都市計画道路新町線との交差点までの延長810mのうち,大隅国分寺跡に隣接する延長175mの区間が未整備であり,関係課を通じて文化財に関する国との協議を行ってきたところでありますが,大隅国分寺は国指定の重要な史跡であることから,道路用地としての改良工事は困難であるとの見解が示されております。したがいまして,今後は道路の幅員確保などの基本的な内容を含めて,道路整備計画の再検討を行う方向で現在準備を進めているところであります。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)
     国分西地区公民館建設の1点目についてお答えいたします。国分西地区公民館の建設については,現在,実施設計の契約を締結し,来年2月末に設計を終え,4月から工事に着手して8月に完成する予定でございます。事業を進めていく上で問題点,課題につきましては,現段階で特にございません。次に,2点目についてお答えいたします。国分西地区自治公民館の館長をはじめ役員の方とは,建物の配置,間取り等について現在まで3回の打ち合わせを行い,その結果を実施設計に反映させることといたしております。また今後,フェンス等の仕様についてもご要望,ご意見をお伺いしながら工事を進めてまいることといたしております。 ○8番(秋広眞司君)  それぞれるる説明をしていただきましてありがとうございました。同僚議員が質問した事項も含まれておりますが,できるだけかぶらないように再質問させていただきますので,よろしくお願いいたします。まず,4点目のほうから順次上がっていきたいと思いますが,4点目の西公民館建設の関係でありますけども,8月に完成ということで,9月の敬老の日までは間に合うのかなという感じで,市民の皆さんも,西地区公民館の住民の方々も大変喜んでおられるところでございますが,もう一つ住民の皆さんの心配事は,その備品とか消耗品とかにいくらかかるのかな,それをどう調達したらいいのかなということで悩んでおられるようでございますが,前の事例等がありましたら,いくらぐらい大体かかるのか教えていただければと思いますが。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  公民館のその中に配置する備品とか消耗品でございますけれども,考えられるのはエアコンとか,あるいは机,いすとかいうのがございますけれども,エアコン,机,いすにつきましても,地域振興補助金の6割の補助制度がございます。それで,地域におかれましても,そういうのがもろもろ今後必要であろうということで,どういうものが必要だろうかということで,現在そういう洗い出しというか,そういうのを計算というか,積み上げをされているところであり,それの経費については,できるだけ寄附金等をいただいて,そういう中からも支払いに充てていきたいということでございます。それで,総額がいくらぐらいかかるのであろうかということですけれども,それにつきましては,地域がどの程度の備品なんかをどのぐらい配置されるのかということによって変わりますので,大体いくらぐらいというのは,金額的には申し上げられないと思います。 ○8番(秋広眞司君)  過去,新しい公民館ができた状況がずっとあるわけですけども,その資金集めといいますか,寄附金に頼らざるを得ない住民の方々は,自分たちでももちろん出しますけども,ほかからも寄附をいただいて,その消耗品とか備品をそろえていくわけですけども,そのノウハウというのは住民の方々にひとつぜひ分かっていたら教えていただきたい。例えば住んでおられる住民の方々の親戚が県外におられたり,全国に散らばっておられる可能性がありますから,そこらへの手紙を出して,ぜひ新しい公民館ができるので寄附をしてくださいというような呼びかけをできるものかどうか,そこらのノウハウをしっかりと公民館長,あるいは役員あたりに示していただければと思うんですが,いかがですか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  公民館の建設につきましては,ほかの例えば国分東の公民館でありますとか,清水とかいろいろ建設をされておりますので,そういう館長さん方との話し合いとか,そういうのでどういうふうにしたらいいのかというような情報交換とか,そういうのもありますので,私どももその中でいっしょにそういう協議検討をさせていただきたいと思います。 ○8番(秋広眞司君)  よろしくお願いします。続きまして,道路行政についてお伺いいたしますが,城山団地下の関係ですけども,これは10年以上放置されている状況なんですが,実際には何年ぐらいあのままずっと危険な状態のまま放置されているのか。通学路にもなっておりますし,事故もかなり多いようでございますので,そこらを何年ぐらい,10年か20年か,分かりましたら教えていただきたい。 ○土木課長(中村順二君)  本路線の最終的な事業を行いましたのは,平成14年度であります。その後,用地取得ができないということから中断をしまして,今年で7年目となっております。 ○8番(秋広眞司君)  市長にお伺いしますが,市長は現場主義を唱えておられますけども,現場を見られましたでしょうか。 ○市長(前田終止君)  見させてもらっております。 ○8番(秋広眞司君)  非常に危険な状態でありますので,下のほうが3mぐらいの高さがありまして,道路のフェンスもないということで非常に危険な状況でありますので,早急に手当をしていただきたいと思うわけでありますが,これ土地取得についてお伺いしますけども,市の方が何回行っても交渉,らちが明かないのに,これから対応策を考えて,またやっていくとおっしゃってますけども,地権者の所在は不明なんでしょうか。それとも登記上の複雑な入り込みによって交渉が遅れているんでしょうか,どちらですか。 ○土木課長(中村順二君)  当地区には地権者が8名いらっしゃいます,土地が7筆かかりますが,里道との筆界未定にかかる土地が3筆ございます。そういうものから利害関係がございまして,なかなか先に進まないということがございます。それと以前質問がありましたとき,借家の方の上物について,所有者が行方不明ということでありましたが,この件については私ども,調査をさせていただきまして,土地所有者の判断で交渉していただけるようになりました。これは一つの前進だと思います。 ○8番(秋広眞司君)  困難な筆が3筆あるということですが,全部で何筆ぐらいあるものですか。 ○土木課長(中村順二君)  市有地1筆を含めまして7筆ございます。 ○8番(秋広眞司君)  大体概要は分かりましたけども,筆界未定もあるというぐあいにおっしゃいましたですかね。そこらも含めてしっかりと対応していただかないと,大きな事故が起きてないからいいようなものの,これがあそこに車でもがけの下に落ちて,子どもでも道連れにしたら大変なことになるわけですから,そこらをしっかりと対応していただかなければなりません。そこで提案でございますが,2点目に入るわけですけども,土地の買収について,その交渉と契約について,宅建協会との業務委託はできないかということで問い合わせておりますけども,他の市で宅建協会と土地の購入に関しての売買契約というものを結んでいる市がありますか。 ○建設政策課長(下拂 勉君)  道路用地につきまして,高尾野町でそういう契約を結んだ事例はございます。これは平成15年度でございます。そのほかに施設の建物用地とか宅地用地としましては,宅地用地といたしまして川内市の土地開発公社,それと施設でありまして,施設の建設につきましては高尾野町,出水市,出水市の土地開発公社ということで5件の事例がございます。 ○8番(秋広眞司君)  市長にお伺いしますけども,こうして他市では宅建協会ときちっと契約を結んでやっておられて,土地の収納がスムースにいっているという事例があるわけですけども,導入される予定はありませんですか,霧島市は。 ○市長(前田終止君)  行政の努力が及ばない部分,範囲,そういうところに新しい感覚を持って対応すること,こういうことは積極的に検討されてよろしいものと存じております。 ○8番(秋広眞司君)  検討していただくということでよろしいですか。そういうぐあいに認識してよろしいですか。 ○市長(前田終止君)  それで結構でございます。 ○8番(秋広眞司君)  3点目の大隅国分寺跡前の道路の関係ですけど,これも何回か質問した経緯がありますけども,市長が常々言っておられる観光立市ということで,隼人城から金剛寺を経て舞鶴城,大隅国分寺跡,あそこは僧寺があったんですけど,尼寺が一部ここの横にあったとされておりますが,そして祓戸神社,府中にある,国府跡があるあそこ,それから景色ケ浜,鹿児島神宮に通じる道路が歴史ロードと言われてもいいような,非常に貴重な文化財があるわけですけども,それを結ぶ一番ど真ん中が170m,非常に危険な状態で,これもあると。私,毎週月曜日にあそこで子どもたちの通学の道案内をしてるんですけども,子どもたちがかわいそうでならないですね。自転車で通られる学生さんたちも押して横になって行かれますから,おまけに交通量はものすごい多いという状況でありますので,ひとつ文科省の関係がありますけども,これもしっかりと手を打っていただいて,早く観光立市としての歴史ロードをきちっと完成をしていただきたい。あそこが通らないことには,なかなかバスで見学に行くにしても,非常に狭あいな道路でございますので,ひとつそこらをしっかりと取り組んでいただきたいという要望をしておきます。次に,道路行政はこれで終わりますけども,医療行政についてでありますが,インフルエンザの対策,それぞれやっておられますけども,11月期は罹患率が少し下がったというような報告がありましたけども,これ今後の予測は立ちませんですかね。年明けてから大流行するんじゃないかとも,いろいろ言われておりますけども,霧島市でもそのような兆候があるのかどうか,12月に入って少し増えてきてるのかどうか,そこらは分かりませんでしょうか。 ○健康増進課長(宮本順子君)  前週よりも少し下がっております。患者数も姶良郡医師会からの報告によりますと,大体1週間に2,000人程度の患者数となっておりますが,まだ前週よりかは200人程度しか減っておりませんので,年末年始が入りますとやはり人の交流がありますので,若干増えるのではないかとは予測されますが,まだ全国的なものもはっきりしておりませんので,今のところははっきり言えないところであります。 ○8番(秋広眞司君)  ほかの病気を持っておられる方が重症になりやすいと言われておりますけども,治療薬,リレンザ,それからタミフルありますけども,リレンザの利用率というのは分かりませんですか。リレンザは吸引剤で非常に使用が,子どもたちには特に難しいと言われておりますけども,タミフルは飲むだけですから。リレンザは吸引するということで,ヨーロッパあたりでは非常に重要視されているようでございますけども,霧島市ではタミフルのほうが利用率は多いんでしょうか。 ○健康増進課長(宮本順子君)  県の12月1日のタミフル,リレンザの在庫が,タミフルが1万3,245人,リレンザが2,300人分となっております。そのような形でタミフルのほうが非常に利用されていると考えられます。リレンザについて市内での状況については調べておりませんので,お答えできないところです。 ○8番(秋広眞司君)  使用方法によっては,リレンザのほうが効くんだという医者の方もおられますので,そこらも含めて,今後の流行に向けてしっかりと対応していただきたい。弱毒性ですから,そんなに心配する必要はないと言われておりますけども,これが発生した当時は,厚生労働大臣が何回も記者会見されて,風評被害のようなものも出てきたという状況もありますので,風評に惑わされずにしっかりと落ちついて対応していただきたいということを要望しておきます。それでは,ヒブワクチンの関係は,これは上のほうの子育て支援に関係してきますので,そこのところで述べさせていただきますが,医師会病院の関係ですけども,今,毎晩私も忘年会が続いておりまして,飲んで,帰って寝て,また出てくるという状況で,非常に寒さもあれしたせいか,風邪を引いてるみたいでございますが,インフルエンザではないそうですので安心していただきたいと思うんですが,地域の皆さんにそういう医師会病院の脳外科の医師が,見つかって,今度救急医療体制がしっかりしてくることが上程されましたということを話しますと,それはよかったと。特にお年寄りは鹿児島市まで行ったり,あるいは姶良町のほうまで行ったりして,その時間が命にかかわってきてるんだということもおっしゃっている方もおられましたけども,大変ありがたい措置であります。ご苦労もあったと思いますが,市長はどのようなご苦労をされて,立派なお医者さんを引っ張られたんでしょうか。そこらのいきさつ等がありましたら,お話をしていただければと思いますが。 ○市長(前田終止君)  これは私が大きくがんばったというよりも医師会,八木会長,そしてまた関係される,それをサポートされた多くの関係スタッフの皆さん方,この方々の誠心誠意のある努力が結果として実ったということを率直に申し上げておきたいと思います。ただこの4年間に,ありとあらゆる語らいを会長を中心とされる医師会の方々,あるいはまた医療センターの藤﨑先生,離合集散を繰り返しながら,担当の部課長とともに手を尽くしました。そして,私が知っているかかわり合いのできた方々,例えば昭和大学の,我がふるさとの大先輩の,総長をなさってる学校まで押しかけていったり,あるいはまた鹿児島大学,その関係,いっしょに行動起こしたり,いろんなことをやりました。でも,なかなかお互いの連携プレーをとるんですが,成果を上げられませんでした。しかし,そういう延長線の中に途中,報告が入りまして,前田市長,今度は手ごたえが,ひょっとしたらすごいことになるかもしれませんというのが,私との動き以外でしたけれども,正直なところつながることができました。そして,担当の部長,課長,そのグループ長関係各位は細心,最大の努力をしてくれました。私としては,先生の決定については,そういう関係各位の総合的な力に支えられて,最後よかったねという立場でございまして,私以外のすべてのみんなが,行政を含め,医師会のリーダーの方々を含め,みんなでがんばったこの結果を得がたい中野先生を導き出したものと思っております。 ○8番(秋広眞司君)  医師会を含め,行政当局がしっかりとがんばって熱意を持って取り組んでいただいた結果だと思います。市民の皆さんに成り代わって御礼を申し上げます。敬意を表します。ありがとうございました。そこで,1点だけかぶらない質問ですけども,研修医というのは,研修医になる人は自分でその行き先を今決められる制度になっておりまして,都市部のほうに集中しているという状況があるわけですけども,この脳神経外科が開設いたしますと,研修医の方々も多分有名な先生ですから,いっぱい来られると思うんですけども,それがひいては研修された方がこの地域に残ったり,あるいは医師会病院に残ったりされるかもしれません。だから,期待は大きいんですけども,研修医を受け入れる体制というのは,そこまで考えておられますでしょうか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  これについては,鹿児島大学は,あの中野先生がお越しになるんであればということで,今までの経緯等振り返ると本当に,本当かというぐらいの,いわば対応に変わっていただきました。そういう意味では本当に今議員ご指摘の研修医の,いわば方向付けというのはすごく将来に対して期待が持てると思います。詳しいことはこれに関係をし,そういうことを最も分かってる部長に説明をさせます。中野先生としては,今までの医師会医療センターのいろいろ課題がいっぱいあるんですが,黒字経営を,厳しい公立病院が7割赤字であるというような中で,みんながんばってきている。そしてまた,そういう事実と私たち地域の持つ情熱,そしてまた地域の持つ特性,位置付けなどに大きく心を揺さぶられたというような話も聞いてます。関係部長からも,私以上の詳しい話をさせていただきたいと思います。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  研修医のお話でございますけれども,研修医につきましては,議員が今申されましたように,そのような実績のある先生には,必ず研修医という方が勉強に来られているわけでございまして,今回の場合もそのようなことは当然に想定をされるわけでございます。医療センターにおきましても,そういうことを想定した中で,いろいろと準備も進められているというふうに伺っておりますので,その点も含めまして,本格稼働をするまでの間に準備が整ってくるものというふうに考えております。 ○8番(秋広眞司君)  しっかりと対応していただきますようにお願いをいたします。この関係につきましては,委員会付託にもなっておりますので,またその場で深い議論がなされるかもしれませんので,この関係につきましては終わりにいたします。1点目の市長の政治姿勢についての(4)でありますが,子育て支援,これについてお伺いいたしますが,先ほど出てきましたヒブワクチンですね。これは鹿児島市が3,000円×4回,1万2,000円補助をしております。伊佐市は全額助成をしているという状況があるわけでございまして,先ほどの回答の中にも,早期診断の難しさや,あるいは接種の希望が高いということで,助成の意義は大きいんじゃないかと,検討していきたいということでありますが,次の3月の新年度の予算の中で,これは組み入れていかれる予定があるのかどうかお伺いします。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  先ほどもご答弁申し上げましたように,大変効果はあるという認識をいたしております。しかしながら,その助成のあり方につきましては,子育て支援という観点の総合的なもので判断をしていかないといけないというふうに考えておりますので,そういうものについて,今現段階で来年度の予算の中に組み入れるという方向にはないということでございます。 ○8番(秋広眞司君)  3月の予算の中には入ってないということでありますが,市長にお伺いしますけども,子育て支援の次の一手,はっきりしたメッセージを私は出すべきだと思うんです。例えば小学校6年生までの医療費無料化とヒブワクチンをやりますと,そのようなはっきりしたメッセージを出すことが,子育て支援の私はあるべき姿じゃないかなと,ちょこちょこやってもしようがないと思うんです。市長の決断にかかってると思うんですよ。207票の裏の重みもありますから,ひとつしっかりとヒブワクチンの問題には取り組んでいただきたいなと思うところでありまして,そのような要望をしておきます。次に,政治姿勢についてでありますけども,まず国保税の関係ですが,これは市長はいろいろ答弁をされて,もう何回か,今まで延べ数十名の同僚議員から質問され,今回も前島議員,それから宮内議員ですか,質問されました。私が3人目ですけども,やるとは言っておられないんですね,やるとは言っておられない。しかし,何らかの救済策をとりたいということで言っておられますけども,11月18日の選挙直後の新聞に掲載されているんですが,南日本新聞の11月18日付の霧島総局の支社が,前田霧島市政2期目の課題ということで述べて,記事を書いておられますけども,その中で「207票,投票した市民の半数近くは前田市政1期目に厳しい目を向けた格好で,今後はより市民の視点に立った行政運営が求められる」と。「選挙の争点の一つは国民健康保険税の減税だった」と。「相手候補は一般財源から1年間に6億円を繰り入れ,税負担を他自治体並みに引き下げると公約,安易な繰り入れはしないと主張した前田氏が,圧倒的な支持を得なかった以上,より踏み込んだ負担軽減策が求められそうだ」と,記事は記述しておりますけども,その後に前田氏は当選後,括弧書きで,「12月議会に向け知恵を結集し,軽減策を考えると強調された」というぐあいに述べてありますけども,記事は,この記事は市長の言われたとおりなんでしょうかどうか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  そのとおりでございます。 ○8番(秋広眞司君)  それでは,当然市政運営を述べられましたけど,これに出てくるべきだと思うんですが,腹の中にあって,これには出てないという理解をしてよろしいんですか。それともこれはそのときに言った言葉だから,あまり重みはないんだよということですか,どうですか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  新聞の報道について,私の申し上げたことと比較してのご指摘でございますが,私といたしましては,改選後の最初の議会であります,この議会を一つの契機として,今後しっかりと国の動向とか,あるいは各種,どういう形で本当に具体的な軽減策ができるか,そのことを当選直後,まだ1か月でございます。今後の行政関係各位との語らいの中からしっかりと,どの方法が最も軽減策として対応できるのか,本気で今検討に入っているという理解で結構かと思います。 ○8番(秋広眞司君)  特別会計内できちっと回して健全経営をしていくんだと。一般会計からは繰り入れることはしないということは明言されておりますから,それは分かりますけども,この軽減策を先日の南田部長の回答の中で,いろんな方法の軽減策について,市長から検討するよう指示されているというぐあいに述べられました。これはいつごろ市長からお聞きになったんですか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  当選をされまして,そして直後,マニフェストのことについて,庁議等で協議がございまして,それぞれ検証していく,その中で担当の副市長を交えまして,私どもこのことについて具体的にどういうものが出していけるのかということで,検討を具体的にしているところでございます。ただ先ほど来からございますようにあまりにも,正確な数値,データをもとに検討しなくてはなりません。そういった中で不確定要素があまりにも多いということでございます。先に市長も答えましたけども,国の動向も非常に今動いております。さまざまな制度の改正を見込んでおりまして,そこをきちっと見分ける必要があること,そして何よりも総需要額,これの把握,そして今こういった経済不況下でございますので,明年度の税率等考える場合に,果たしてどれだけの収入,所得割額,そういった所得が得られるのか,その辺の把握というのは非常に難しゅうございます。できるだけ早い時期にそういったことを決定したいわけでございますけれども,今はそういったものを見極めてる時期であるというようなことでございます。 ○8番(秋広眞司君)  ずっと答弁は変わってきてないわけです。いずれ軽減策を考えるというとこまでは踏み込んでこられましたけども,これはいろんな,宮内議員も言われましたけども,滞納額が何億とありますし,それによって国の交付金が減じているという市の責任もあるわけですから,鹿児島市あたりは所得割9%ですか,うちは12.何ぼですから,そこらの軽減をやれば,きちっと軽減策はとれていくと思うんですけども,しっかりとこれも新聞紙上で約束されたわけですから,公約といっしょですね。取り組んでいただきたいということを要望しておきます。最後に,副市長の関係でございますけれども,市長は前副市長にこの4年間,絶大な信頼を置いてきたと,非常に副市長の役割は大きかったと,2人で分担してやってきていただいたということを述べられましたけども,これは今もその気持ちは変わりないでしょうか。 ○市長(前田終止君)  全く変わっておりません。 ○8番(秋広眞司君)  私たちも本当に両副市長,一生懸命,ベテランの味を出されてやってこられたと。時代についていけない面もあったでしょうけども,しっかりと部課長と連絡をとりながらパイプ役をしてこられたんじゃないかなと思うわけでありますが,両副市長から辞任書が出ましたけれども,それについて市長は引きとめをされたのか,されなかったのか,そこをお伺いします。 ○市長(前田終止君)  選挙が終わりまして,そしてお互いの振り返っての戦いの結果を踏まえ,そして新しい体制づくり,どうするか,そしてお二方から辞表が出て,そういう中でお互いじっくり時間を置いて語らって,そしてお互い納得度を上げてからの,じゃあ新しい人選に入ろうというような形で3人,それぞれしっかりとした語らいの中で,新しい体制づくりを率直にさせていただきました。 ○8番(秋広眞司君)  人事の常道として,2人おられるなら1人残して,1人新しい人を入れ替えていくというのが常道ですけども,これが今回は新しい人が,お1人の方は部内から上がられますけども,もう一人の方は全く副市長の職責というのはご存じないはずで,大体分かるでしょうけども,全くの素人でございますね。そのもう一人の方についてお伺いしますが,2年間で帰られるということですけども,2年間でどんな仕事が。私はあまり期待はできないと思うんですよ。2年たったころがちょうどやりごろのイスだと思うんですけども,2年間で帰られるということですが,市長はその辺はどのようにとらえておられますか。 ○市長(前田終止君)  県に相談をさせていただいて,副市長をいただくという,これにつきましては,県政の中でもいくつかの事例があるわけでございますけれども,そういう一つの一定の流れ,ルールの中で派遣される,そういう人選ができましたら,2年というのは一定の範囲でございます。それで,この方につきましては伊藤知事さん,そしてまた副知事さん,総務部長さん,このルートの中でしっかり向き合って,県の立場として責任を持って推薦できる人材であると。そして,伊藤知事にとりましては,聞けば出水の出身の後輩である,高校も大学も自分の後輩であると。その上に得がたい,大学院までの経験もなさって,その上で採用されて,非常にありがたいことに,離島を含む各地の現場を回ってきてると。そういう中で私どものこの霧島市,ここへのかかわる赴任はなかったわけでございますけれども,経歴の中にですね。今は本庁の都市計画の技術補佐,出すときには課長級で出しますよという約束もしておりますけれども,それは全体として現場の経験,そしてまた新しい新鮮な感覚で,お互いに4年かかって作った新しい霧島市の基礎,土台の上に,新しい風を吹き込んでもらえることになっていくのかという期待を持つものでございます。そして,お互いの人間関係を市民的にも議会的にも,あるいはまた各種団体的にも,あるいはまた行政の内部にあっても,さまざまなお互いのこの新しい技術系の副市長を迎えて,いわば向こうまだ10年からの県庁職員の今後も期待できるものもあるわけでございますから,新市霧島市にとって5年目を迎えようとするときに,今までの基礎の上に新しい風,そういうものも送ることができる,大きなそういう意味ではお互いの関係が構築できる,期待のあることも申し上げておきたいと思います。 ○8番(秋広眞司君)  最後の質問になると思いますけども,この方は技術畑でありまして,県とのパイプ役はそれなりにできるでしょう。しかし,技術専門ですから,25年たっても課長補佐の経験しかない方ですよね。市長はこの方に面と会われて面談をされたのかどうか,それでこの方が2年たった後はどうされるのか,そこを最後にお聞きしまして,私の質問終わります。 ○市長(前田終止君)  知事の推挙に基づいて,そして私としましては面談をさせていただきまして,大変好印象も持たせていただきました。野球大好きというスポーツマンで,そしていわば新しい霧島市という,合併をして5年目を迎える,そこに溶け込む,そういう能力を強く感じました。これからお互いにいい関係を構築できる期待の持てる人材だと,こういうふうに思っております。どうぞ議員各位皆さん方のご理解をいただいて,いっしょになって霧島市のこれからの2期目,4年間を担える,そういう逸材だと感じました。2年後,しっかりとまたこの2年間の将来を振り返る日が来ましたらば,そのときにまたしっかりと県のほうとも語らいながら,次につなげていく手堅い人事ができるように,そしてまた私自身がおかげさまで,浅学非才ではございますけども,1期4年間の経験をいかしながら,2人の副市長としっかりと肩を組みながら,最大限の努力をしてカバーし合い,そして力を出し合い,2期目に向かう最良の,最大の努力をし切って困難を克服していきたいという固い決意を持って,過去4年間を支えてくださった,あまりにも大きい存在であった2人の副市長,これを本当に感謝しつつ,新しいまた風を起こすように努力をしてまいりたいと思ってますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○8番(秋広眞司君)  ありがとうございました。終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で秋広眞司議員の一般質問を終わります。次に,14番,仮屋国治議員より1件通告がされております。したがって,仮屋国治議員の発言を許可します。 ○14番(仮屋国治君)  14番,仮屋国治でございます。まずは霧島市まちづくりの第2ステージに大いなる夢と希望を抱き,この壇上へ再び帰ってこれましたことに感謝を申し上げる次第でございます。「人は信念とともに若く,疑惑とともに老いる。人は自信とともに若く,恐怖とともに老いる。希望ある限り若く,失望とともに老い朽ちる」,これはサミュエル・ウルマン原作の「青春」という詩の一説でありますが,まさに議員という仕事は年を重ねただけでできる仕事でもなく,年はいくつであろうと,その胸中に抱き得る情熱こそが原動力であります。向こう4年間,「霧島市の反映は市民の幸せから」を信条として,熱い思いで議員活動に励んでまいりたいと存じます。また,前田市長におかれましては,「元気!霧島・市民力」の旗印のもと,見事再選を果たされましたこと,心よりお喜び申し上げます。霧島市の第2ステージは,霧島市の礎を固め,大きく飛躍を図る4年間でもあろうと考えますが,前4年間とは一味も二味も違う前田市長の持ち味をいかしたハートフルな事業推進,政策実現にご期待を申し上げ,質問に入ります。市長がマニフェストに掲げられた8つの基本施策のうち1番目の「元気!霧島・市民力のまちづくり」という項目は,2番目の「快適で魅力あるまちづくり」から,8番目の「新たな行政経営によるまちづくり」までが,第一次霧島市総合計画の7つの基本政策と同一であることを考慮いたしますと,前4年間と大きく変わる第2ステージの基本方針であろうと理解するところでございます。そのサブタイトルでは,「民意を第一に反映する市民が主役の市政です」と銘打っておられ,前4年間の反省,検証の上に立ち,13万市民に発せられた基本姿勢でもあろうと考えます。また,本定例会初日にも,マニフェストの記載内容と同様に,「霧島市の地域力・市民力と行政が共生・共働・共助することにより,だれもがこのまちに住みたい,住んでよかったと実感できるような市民生活の実現に努める」と初心を述べられてもおります。そこで市長にお尋ねいたしますが,霧島市の現在の地域力,市民力をどのようにとらえ,どのように認識されておられるのでしょうか。また,具体的な今後の課題と方策をどのように考えられておられるのかお尋ねするものであります。答弁の内容次第で関係部署へ再質問が及びますことをあらかじめお断り申し上げ,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  仮屋議員から1点に絞ってのご質問でございました。私のほうから答弁をさせていただきます。市長の基本方針についてのご質問でございました。第一次霧島市総合計画では,「それぞれの地域が個性豊かに発展をし,霧島市としての一体感を構築する」,このことを全庁横断課題ととらえ,共生・共働・共助の市民参加によるまちづくりを理解,実践していただくことが,市政を推進する上で大変重要であると考えております。このようなことから,地区自治公民館,自治会が地域の課題を自ら認識し,自主的・自立的に解決をし,地域の価値を創造するための防災・防犯・教育などの総合力である地域力とNPO・ボランティア・市民グループなどによる市民力が行政と共生・共働・共助することにより,だれもがこのまちに住みたい,住んでよかったと実感できるような市民生活の実現にがんばってみようと,努力をしてみようと思うものでございます。地域づくりを行う上で最も重要なパートナーであります地区自治公民館,自治会を取り巻く環境は,人口の減少あるいは高齢化や加入率の低下等により活動の停滞や役員の担い手不足等深刻な課題が生じていることも事実でございます。このような課題に適切に対応させていただくため,霧島市自治公民館連絡協議会において,その対策をご協議いただいておりまして,特に今年度は霧島市自治公民館連絡協議会と本市が連携をし,来年2月を自治会加入推進月間と定めまして,自治会未加入者宅の戸別訪問などにより加入を推進することといたしております。また,地区自治公民館におきましては,地域住民自らが地域の10年後を見据えて,その特色を生かし,独自のテーマや目標を設定した地域まちづくり計画を策定し,その実現に向けて住民がお互いに知恵を出し合い,活力ある地域づくりを進める地域まちづくり支援事業を推進しているところでございます。一方,市民グループが行う公的な活動に対しましては,市民活動支援事業を引き続き実施させていただき,補助を行ってまいりたいと存じております。 ○議長(池田 守君)  仮屋議員の一般質問中でありますが,ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午前10時18分」                ──────────────                「再開  午前10時35分」
    ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。仮屋国治議員の一般質問を続けます。 ○14番(仮屋国治君)  今回の私の質問は謙虚に1問に絞らせていただきましたけれども,謙虚な質問に謙虚な答弁でお答えいただきまして,まずはお礼を申し上げたいと思います。1項目でありますので,昨日までの一般質問の中で4人ほどかぶっていらっしゃる内容がございますけれども,角度を変えながら再質問をさせていただきたいと思います。市長は,今年度に入ったころから,この「共生・共働・共助」という言葉をよくおっしゃるようになられました。通常は「共生・協働のまちづくり」という表現を使うわけでありまして,多分に「共働」という言葉は市長の造語であるというふうに認識をいたしておりますけれども,何ゆえにこの表現をお使いになられるのか,その思いからお尋ねをさせていただきます。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘の私の市長としての意識の変化,ご指摘のとおりだと率直にお認めいたしております。まず,1期4年間の前半,1年,2年,3年やってみて,これは従来,今まで100年単位で公共の担い手というのは行政そのものであったという,戦前戦後を通じての思い込み,こういうものがずっと続いた中で,行政サービスの質的,量的な限界,そしてまた公共サービスの新たな担い手の登場,そういうことを肌身を持ってすごく感じるようになりました。そしてまた,職員も160人から大きく減じていく中で市民の皆さん方との連携,こういうものが現実味を帯びて,ずっしりと私自身の行政の長としての立場に感じることができました。ですから,これはずばりご指摘のとおり,3年目前後から共に生きる共生,そしてまた共働,共助という言葉を,私自身に自らに,そういうことでがんばらにゃいかんぞという思いを込めて,機会ある都度,ご指摘のとおり使わせてもらうようになりました。特に「共働」の部分において,鋭くご指摘をいただきましたけれども,まさに「協同組合」の「協」,これももちろん大事なことなんです。すばらしい一つの理念があって,力を合わせあっていく協同組合方式,とても重要な「協同」の「協」だというふうに認識はいたします。ただ私がこだわりましたのは共に働く「共働」,このことは行政と市民,そして市民の中にも地域社会の自治会とか,あるいはまたNPOとかNGOとか,あるいはまた企業,組織団体,こういうものが議員ご承知のとおり存在をいたしておりまして,行政のみでなく,地域の多様な主体による,担う新しい公共の姿,そういうものの形成というものが絶対必要ということを強く感じ,そのためには地域力,そういうものを発揮する以外にないと。ですから,そのために細かく言うとコミュニティの再生の努力が必要であったり,あるいは住民自治の意識のさらなる確立をいかにしてみんなが力を合わせあいながら,私もまた現場に立って,先頭に立ってがんばるから,そういう意味で議員ご指摘のような配意に強い思いを持って2期目に臨んだ次第でございます。 ○14番(仮屋国治君)  地域力,市民力と共生,共働,共助していくということでございますけれども,これをやっていく中で何が一番重要であるとお考えになりますか。 ○市長(前田終止君)  これはまずお互いのそのことに対する認識,いかなることであっても,それを強くどう持ち得るか。その上に私自身をはじめ,行政の職員全員がしっかりこのことを肝に銘じて,その向かい合うこととなった要因に対して,どれほどの認識を持って向かい合いながら,信頼関係をいかに構築していって,そして役割を担い合い,支え合い,助け合い,ともに働く意識を作り上げ切ることができるか,こういうことだと思っております。 ○14番(仮屋国治君)  住民の皆さんとのコミュニケーション,これも一つだろうと思いますが,マニフェストにもお書きになっておられますように,民意を第一に反映するということが一番重要なことではないのかというふうに私は感じさせていただきました。壇上からも申し上げましたけれども,最初の答弁の中で,もう少し思いに触れていただきたかったという思いが強いわけでございます。第1ステージと違って第2ステージの大方針であろう,大転換であろうということをもう少しアピールしていただきたかったという思いがあるわけですけれども,前4年間でどのような事業が民意を酌み取っていなかったか,そういう思いがございますか。 ○市長(前田終止君)  1期目の4年間,全力を挙げてがんばったんですが,市民の皆さん方の民意,そういうものをどうして本当にどこまですくい上げて聞き,そしてそれに対応できるか。私といたしましては努力をする,最大の努力をする,し続けたと,こう思っているわけですが,選挙の結果を振り返ってみると,私自身の思いと市民の皆さん方の期待されるものとのずれがあったり,あるいは大きさの幅が違ったりしたものがあったのかなということを率直に反省もせざるを得ないと感じております。ただ具体的に本当にどのことでどうだと問われると,直ちに言えるものがありませんが,例えば自治公民館活動,こういうものに担当だけが1年間を通じて多くの努力をし向かっていく。私は象徴的な場面だけは全部最大の努力をしながら,当然しっかりさせていただき,意見交換もし,そして年間を通じて地域・地域の自治公民館活動の語らいの場があるんですが,まさにそういう意味では上の部分といいますか,一番最上位の活動の部分に象徴的に出ていった。しかし,今考えてみると,もうちょっとそこを,自ら現場にさらにおりていって,特に地域・地域の課題が見え隠れしているところに足を踏み入れていく。もっと具体的に言いますと,例えば肥薩線というのが100年を迎えました。そして,嘉例川が機関車役を,地域づくりの中でがんばりました。そして,自治公民館や地域の土地やら,いろんな人たちががんばった。それに追い付け,追い越せの学びを横川が始めてがんばりました。そして,また間に挟まれている牧園の霧島温泉駅,負けてはならじと,またこれに呼応しました。その中で日当山という地域があります。ここに私は問題点は見えていたけれども,もう一つ行ってその中に腰をおろして,火をつけ,そしてお互いががんばる。そして,その方向を見つけて,お互いに共生,共働,共助していく,そこへの努力が,例えば具体的に言えとおっしゃったので,こういう事例を申し上げるんですが,足りなかった。2期目のステージは,こういうところに,例えばの例ですが,私自身がもっと情熱を持って,もっとその中に入り込んでいって,キーマンに語りかけながら,そういう地域づくりの元気出せを,行政の長の立場で,今までみたいに一番無難に日程を上手に各地域ごとにのべつくまなくこなしているだけではなくて,そういう入り込みをしなきゃならんという学びをいたしました。 ○14番(仮屋国治君)  決して市長一人の問題ではないと私は理解をしております。行政の制度の問題であろうというふうに思っております。そして,こういうメッセージを発せられたということは,大変な思いがあったんであろうということで,この質問をさせていただきましたけれども,私は議会の民意,住民の民意のずれというのがいくつか生じていたんだろうというふうに理解をしております。代表的に3つほど申し上げますけれども,国保税率の値上げ,旧ローカルエネルギー館の利活用,(仮称)霧島中央公園構想,この3つにつきまして担当部長,申し訳ありませんが,民意というものをどういう形で取ってこられたかを,簡単でよろしいですのでお示しをいただけませんか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  国保の問題につきましてでございますが,この改正につきましては,平成18年の12月議会で税率を決定していただきまして,その後,住民説明会等開きながら,かんかんがくがくあったわけでございますけれども,19年4月から実施したというところでございます。これに至りますまでには,もちろん議会の議論もあるわけでございますが,国保運営協議会等に諮問をし,答申をいただいてきたわけでございます。そういったことから間接的ではございますけれども,住民の皆様方の国保加入者の方々の民意も反映してるというふうに思っておるところでございます。ただその後,さまざまな市民団体の皆様方からの陳情等もございました。その都度,その都度,委員会等で陳情審査等の中でも申し上げてきたわけですけれども,昨今のこういった状況,非常に色濃く内容を反映しているものであるというふうに感じておるところでございます。具体的に例えばアンケートをとったりとかいうことはいたしていないわけでございます。それから,ローエネ館でございますけれども,またこれは企画部から私どもにバトンタッチされたわけでございまして,具体的に委員会等つくりまして,民間の方々等の意見はまだ聞いておりません。今後の課題であるというふうに思っております。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  ローエネ館につきましては,最初企画のほうでやっておりましたので,少し経緯を説明させていただきますと,まず今あるローカルエネルギー館のリニューアルという形で進んでおりました。それは,今の展示の中身を変えていこうということで進んでおりましたけれども,1回行政評価をした中で,展示型では駄目だと,参加型にしていこうということで,行政,市民,それから企業,そういった方々がみんなが参加して,みんなで作っていける,そして情報発信していける,そういったものにつくりかえられないだろうかという議論をいたしました。それをもとに本当に大きな転換になりますので,55委員会のほうにおかけしまして,ローエネ館はどうあるべきかというところにしたら,大体同じような意見で一致いたしましたので,それをもとに参加できるような,そういった企業の方々のご意見もお聞きしながら,もしかしたらこれでいけるんではないかということから今年の3月に提案したところでございました。 ○建設部長(篠原明博君)  (仮称)霧島中央公園について,市民の意見,あるいは議会への意見を聴取したかということでございますが,平成20年度の予算で霧島中央公園の基本構想等の予算をいただきまして,今までの地域における実情,あるいはそういった経過,事業経過等を踏まえながら案を作ってきたわけでございます。その間にいろんな庁内の策定委員会,それと市民の代表者の方々から意見交換会をいただきまして,また議会の皆さんにつきましては,建設水道委員会を主に,中で現地調査,あるいは聞き取り等をしていただきました。また,総合公園としての基本構想を作るに当たりましては,新市のすべての市民の方にご意見をお聞きしたいということで,パブリックコメントを実施しながら,広く市民の意見を聞いて,今もその作成をいたしているところでございます。 ○14番(仮屋国治君)  ありがとうございました。それぞれにパブリックコメントをしたり,審議会にかけたりなさってらっしゃると思うんですけれども,裏話で私が伝え聞くところによりますと,国保税の審議会の委員だった方が今は反対,値下げ運動の代表になってらっしゃる。それから,ローカルエネルギー館の審議会ですか,その中でも「そんなものつくってもどうしようもないよ」という話もしたんだけどというような話も出てきている。いろいろな意見があってのことだろうと思いますけれども,行政手法として,この審議会のあり方をもう見直すべき時期に来てるのではないかというふうに私は思っております。地域審議会もしかりであります。今の民意を酌みましたよという,ただ通り一遍の行政手法では,これからは成り立っていかないのではないかと思いますけれども,市長,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  ご指摘の点,合併をして,年明けたら5年目であります。そして,私の任期中,8年目を順調にいけば迎えることになります。プラス2年しますと10年ということを考えますと,今議員ご指摘の審議会のあり方,あるいはまたこれに限らず,今までお互いが固定観念的にとらまえておったことのみについて,思い切って柔軟な発想,考え方でもう一度しっかりと洗い直して,あり方探し,そしてあるべき方向探しを改めて考えてみるのも必要じゃないかということは率直に感じております。 ○14番(仮屋国治君)  ぜひ議会を論破できるような,民意の反映ができるような制度,そういうものをおつくりいただきたいというふうに思っております。次に,市民力,地域力という観点からご説明がありましたけれども,NPO市民団体等との共働,地域自治会等との共働,両面あるわけですけれども,両面から再質問させていただきたいと思いますが,今年3月の定例会で市民活動促進条例の制定についてお尋ねをいたしましたところ,「平成21年度を目標に指針を策定し,各種の施策を展開していく中で,機運の醸成に努めてまいりたい」との答弁がなされておりましたけれども,どのような内容で指針の策定に当たっておられるのかお尋ねをいたします。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  今,市では市民活動促進委員会というのがございます。それは民間の方々,そういった方々の意見を聞く中で,そういった条例を作るべきかどうかという議論をしてまいりました。その中で結果を申しますと,少しまだもうちょっと議論すべきであるということから,まず条例を作る前に指針から作っていったらどうだろうかということで,その指針を作る作業を現在やっているところでございます。 ○14番(仮屋国治君)  コミュニティ指針と言われるものだと思いますけれども,何か特徴的なものがございますか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  現段階ではまだ取りかかって資料を集めている,そういった部分ではございますけども,結果的には今言われるコミュニティ・プラットホーム,そういったものを念頭に置きながら作っていくことになるんではないかというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  もう12月18日でございますので,21年度中といいますと,あと3か月ということになりますので,ご期待を申し上げておきたいと思います。それから,昨日,「自治基本条例の制定に向けて,今後積極的に検討を行い,方向付けをしていく」との答弁がなされておりましたけれども,よろしいんですか,こういう場当たり的な答弁をなさって。まちづくり指針を今から作ろうというときに,これが先にできて,その後,自治基本条例の制定も本当に考えられるんですか。どのように考えておられるかお示しください。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  自治基本条例は最終的な部分だと思っております。自治基本条例そのものは住民の役割とか市の役割,議会の役割,そういったのを決めていくことになりますので,先ほどの指針,そういったのを踏まえながら,最終的なものが自治基本条例としてでき上がっていくのではないかというふうに考えております。 ○市長(前田終止君)  今,部長が答えた以外に,私自身としてはしっかりと,拙速に過ぎるような動きは考えておりません。じっくりと腰を据えて,ご指摘のことに対しての取り組みを,まさに民意を聞きながら,また議会の皆さん方のご指摘などもいただきながら練り上げていこうと,こういうことも基本に立って申し上げてるつもりでございます。 ○14番(仮屋国治君)  自治基本条例をじっくり作っていくという理由は何ですか。 ○市長(前田終止君)  自分たちのまちのまさにある意味では憲法みたいな方向付け,そういうものを自ら頂くということになりますので,しっかりとこれは練り込んで,練り上げていかなければならないという意味でございます。 ○14番(仮屋国治君)  第2ステージのスタートに際し,私はここに本格的に全精力を集中して作っていただきたいという思いがございます。これ以上の質問はもういたしませんけれども,両方前向きにご検討をお願いしていきたいと思います。市民活動支援事業の20年度の事業成果報告がインターネットで公表されておりますけれども,これの配布先と,どの程度の数量,配布されているものなのかお示しください。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  ホームページで公表はしております。そのほかペーパーとか,そういうもので特に外に配布してるというようなことはしてはおりません。 ○14番(仮屋国治君)  それはいかんですよ。あれはいいものです。私も今回の質問に際して見させていただきました。29ページありましたから印刷はいたしませんでした。けれども,じっくり目を通させていただきたいと思っております。ぜひ公共施設なり,どこでも構いませんから,数冊ずつ置いていただけませんか。そうしないと機運の醸成というのを図れないと思いますけれども,いかがですか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  分かりました。早速そのようにしたいと思っております。 ○14番(仮屋国治君)  それでは,またちょっと返りますけれども,同様に3月定例会におきまして,自治会への加入促進やごみ処理トラブル解消のために,自治基本条例を制定した上で,何かしら市民税のようなものは徴収できないか,それをまた自治会に還元するようなシステムは考えられないものか検討を要望いたしました。答弁はいただいておりませんけれども,何かご検討いただいた経緯がございますか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  市民税そのものは税ですので,これは全く不可能ということでございますので,税としてはなかなか難しいというふうに考えております。それ以外にまず今は,私どもは自治会の加入率が低いということを最重要項目と考えておりますので,まずはこの自治会加入率を上げたいということに全力を傾注してまいりたいというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  おっしゃるとおり,私もこれが今日あしたできる,作らなければいけないとは思ってないんです。ただコミュニティということを考えたときに,10年先,20年先,こういう筋道を立てていただければなという思いはございます。確かに最初の答弁におきまして,「未加入者宅の戸別訪問などにより加入を推進」と書いてございますけれども,これは具体的にどうなさるおつもりですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  まず,ちょっと税のことを言いますと,住民税に上乗せしている自治体もございますけれども,それは今賛否両論あって,いろいろ言われているところでございますので,そこはずっとまた今後研究してまいりたいと思います。それから,広報誌の11月号に自治会に入っていただきたいという特集号を組みましたので,これをもとに戸別訪問を自治会長さんとか公民館長さんとか,こういった方々でやろうというようなことを今計画しているところでございます。そして,重点的には2月,みんなで回っていこうというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  役所の職員の皆さんも同行なさるんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  現段階では広大な土地ですので,それぞれの自治会の方とか,そういったところに基本的には行っていただくという考え方でございます。可能な限りは,私どももいっしょに行って説明したいというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  ですから,そういう人的支援などもされるということは評価はいたしますけれども,そういうことをしなくても公民会,自治会に加入をしなければいけない制度上の改善,そういうものを模索していかなければいけないのではないだろうかというふうに私は考えておるわけです。先ほど市民税に上乗せをしてとおっしゃいましたが,宮崎市がやっているようでございます。地域コミュニティ税,年間500円,16万人で年間8,000万,8,000万の歳入で,霧島市でやっておりますまちづくり支援の,こういうものに充てたいという税金でありますから,非常に自治会費も払って,これも払うのかということで,賛否両論あるというふうに出ているようでございますけれども,私が申し上げてるのは自治会の再編・統合,そしてそういうところができたところで自治会費の統一,そういうものができてきたときには市で,地域コミュニティ税で吸い上げて,それを地元に還元していく。そういたしますと加入してない方はペナルティー的な金額が乗るみたいな制度を作っていきますと,非常にコミュニティというのが形が整っていくのではないかというようなことも考えているわけですけれども,今日あしたのことでありませんけれども,10年,20年先を見越して,このような体制づくりというのはいかがでしょうか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  新しい公共という意味では,こういった住民の方々の力というのは大変大事でございます。そういった意味では,今後ともあらゆる方向から検討しながら,一番いい方法を考えていきたいというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  自治会等の再編・統合も今後,地域審議会等に諮っていくというような答弁も,今回の一般質問でなされておりますけれども,方向性は大体出ておられますか。全く白紙の状態でありましょうか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  今,いくつかの地域審議会の中で自治公民館はどうあるべきかと。例えば校区公民館であるべきではないかとか,いろんな意見が出ております。そういったのを今から議論していって,最終的にどうなるかというのは,今後考えていければというふうに思っております。 ○14番(仮屋国治君)  30世帯の自治公民館があったり,100世帯の自治公民館があったり,いろいろあるということは認識をいたしております。これがある程度一定の線で統一されてこないことには,事業も推進できていかないであろうと。この地域の雇用を吸い上げるというシステムが完成してこないと,合併は成就していかないんだというふうに思うんです。特に霧島市みたいに600km2という広大な土地の中で,地域の隅々まで行政とのつながりを深めていくというのは,非常に至難のわざでございます。ですから,これは先ほど申し上げましたけれども,10年,20年先を見越して,どういう形でどういうふうに持っていくという方向性,筋道だけは早急に立てていただきたいなという思いがするわけですけれども,市長,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  大変大事なご指摘をいただいていると思います。来年は合併5周年を迎えて,今合併が本当に1市6町,7自治体,一体感を作っていくために,どうしてさらに努力をしていくべきか。5年もあれば,やがて8年も来れば10年も来る。その先をしっかり見ながら,今議員,さまざまな角度からご指摘をいただいておりますけれども,今のご指摘の点などをしっかりと念頭に置きながら,私としては自らも,そしてまた関係各部,それなりの努力をして,そしてまたここまで来たかという評価が出てくる日を楽しみにしていただきたいと思います。精いっぱい努力をさせていただきます。 ○14番(仮屋国治君)  蛇足ではありますが,自治公民館,自治会がしっかりしてきたものになってまいりますと,議員の数も減らせばいいんです。そうしましたら一般質問も減ってまいります。職員の皆さんが楽をなさいます。そういうふうに最終的になっていけばいいのかなというふうに考えているところですので,ぜひ積極的にご検討をいただきますよう要望しておきます。市長のマニフェストの住民自治の項目に,「自治会の環境美化活動や健康づくりへのポイント導入と市の買い上げ」という記載がありますが,もう少し具体的に内容をお示しいただけませんか。 ○市長(前田終止君)  このことはこれからさらに具体化する検討を始めますよということでご理解をいただけたらよろしいかと思います。私といたしましては,イメージとして思っておりますのは,1期4年間の後半で行政職員たちの知恵,あるいはまた市民の声,そういうものを聞きながらチャレンジいたしました,介護ボランティアポイント制度。こういうこととイメージをダブらせながら,特に例えばウォーキングポイントとか,あるいはまた地域でできるさまざまな健康づくりとつながるようなこととか,あるいは環境とつながることとか,いろんな視点があるはずだと。ですから,そういうことを念頭に置いて,私自身の浅知恵だけでは,とてもじゃないけども役に立たない。みんなの知恵をくれと。そして,多くの情報も取ってみてくれと。そういう中で霧島市方式を編み出して市民参加,そして環境の問題でも健康の問題でも,それががんばれば必ずその形として評価をされてがんばったかいがある。何かそういう知恵をみんなで出してみようよという,今提案をしたばかりということでご理解いただきたいと思います。 ○生活環境部長(南田吉文君)  環境美化活動についてでございますけれども,議員ご存じのように,今現在支えていただいておりますのが,それぞれの地区にございます環境保全協会各支部であるとか,それからまたご存じのように環境美化推進員,これも校区ごとに2名ずつ配置いたしております。これらの有効活用,研修ももちろんでございますけれども,実は来年度でございますけれども,環境基本計画の具現化を図ると,河川環境の部分でございますけれども,六千数百万円ほど県費のほうをいただきまして,天降川,それから手篭川,ここを今非常に見苦しい状態もございます。観光霧島というようなことからも,非常に見苦しい状況でございますので,両堤防をさっぱりと刈り上げようと思っております。その暁に,実はまだ協議はしてないんですけれども,自治公民館の方々に里親制度になっていただきまして,そういったような以後,一切竹やぶにならないような状況を作っていけたらということを今考えておるところでございます。ほかにもいろいろございますけれど,まだ公表する段階ではございません。それはひとつ大きな美化活動に対する,ここに合致した住民との共働かなと今思っているところでございます。 ○14番(仮屋国治君)  さすがあと数時間で部長職を解かれる方でしょうか。ありがとうございます。3月定例会で私,このアダプト制度もご提案申し上げとったんです。ですから,できましたら私の提案をいただきましたという言葉をつけていただきましたら,非常によかったわけですけれども,ご評価を申し上げたいと思います。次にまいります。地域まちづくり支援事業に関連いたしまして,よく住民の皆様からさまざまな道路等の改良整備事業の陳情が上がってまいります。そうしますと担当課から,よくまちづくり計画に入れてくださいというお話になるわけでございますけれども,これはすべてを入れていかなければならないものなのか,基本的なスタンスを久保課長,お示しいただけますか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  道路につきましても,地域まちづくり支援事業の地域まちづくり計画です。これは基本的にはその公民館の中のことを現状分析して,それで計画を作っていただくものです。ですから,道路といたしましても,幹線で公民館の中の生活道路でない大きな,市を渡って市外へも行くような,そういう道路とか,そういう道路計画というのは当然市でも持っているわけです。それで,この公民館の中の現状を分析して,どういう課題,困ったことが地域住民があるのかというような視点でとっていただきますと,例えばここは舗装が悪いとか,ここは安全柵が必要であるとか,地域住民の日常生活に対して危険性があったりとか不便性があったりとかするようなものがございますので,そういうのをあれもこれもできないような,こういう財政状況ですので,地域の声として,まず地域内でそういう事業を公助でするんだったら,まずはここをしてほしい,ここが大切だというようなのを地域のほうで分析して,市のほうにそういう実施計画というような形で出していただきたいというようなことでございます。 ○14番(仮屋国治君)  すべてを入れないといけないのかということをお尋ねしているんですけど。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  すべてではないと,そういうことです。地域生活に密着した,そういう公民館の中でのことにお願いをしたいということです。 ○14番(仮屋国治君)  農林水産部長,建設部長,今の見解はそのとおりであるか確認をさせてください。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  基本的には地域のまちづくりということでございますので,地域の方々が地域内の道路やいろんなものについてどう考えていらっしゃるのか。地域の中でここをどうしても優先したいという形であれば,そこを優先順位を決めて出していただくというのが,私どもとしては非常にやりやすい形にはなってまいります。ただし,計画のない中で緊急に上がってくるものとか,いろいろあると思います。そういったものにつきましては,課のほうに相談をいただけたらというふうに思っております。 ○建設部長(篠原明博君)  市道の生活道路につきましても,今部長が申し上げましたように,その地域の今課題としてとらえているものについては,一番こういうものが必要だというのは市としてもお聞きして,そういう優先順位の高いところから整備をしていきたいということを考えておりますので,そういったものはなるべく入れていただきたいと。ただ先ほどお話が出ましたように緊急性,あるいは突発的なものについては,その都度対応しないといけないというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  おっしゃるとおり,部課長クラスの皆様には,そういう許容範囲を持っていただいて対応していただけるというふうに私は理解しているんですけれども,担当者レベルのところで何もかも,まちづくり計画という言葉があまり出ないような,そういう認識だけは持っていていただければなというふうに思います。それから,先日の質問の中でまちづくり計画の策定が89自治公民館中43自治公民館ということでございましたけれども,残りの46自治公民館の大体の地区別の館数というのは分かりますか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  公民館が全部で霧島市内に89ございます。それで計画まで策定している公民館が43です。地区別に申し上げますと,国分地区が25のうち24,溝辺地区が22のうち3,横川地区が7のうち4,牧園地区は6つですけれども,ゼロです。霧島地区が11のところ9,隼人が8つですけれども,ゼロ,福山地区が10のところ3。これは計画がすでにできているところでございまして,それ以外にも現状分析としては,例えば溝辺がこれ以外に2地区,牧園地区が1地区,霧島地区が1地区しております。それと隼人地区におかれましても,今年度1地区が現状分析に取りかかっていただいておりまして,来年度また1地区自治公民館が現状分析に取りかかっていただくというようなふうに,少しずつは計画策定に向かって取り組みをしていただいているところです。
    ○14番(仮屋国治君)  昨日も高齢化とかいう問題があってというような理由を申されておられましたけれども,ほかに何か特徴的な理由というのは,共通する理由がありますか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  それに取りかからない公民館の理由ということでしょうか。それにつきましては,まだ私どもの説明も十分じゃないのかもしれませんけれども,そういう機運が高まってないところもあるかもしれません。ですから,これですべての地区に現状分析は入りますので,そういうふうに一つ,二つが取り組んでいただきますと,あと旧国分市の事例でもございますけれども,ほかのところもこういうものかというのが具体的に分かって進んでいくのじゃないかというようなことで,まずはまだちょっとそこら辺が地域まちづくり計画の策定することと,策定した後がどうなのかというのが,はっきり理解していただくのが,ちょっとまだかなということがあります。そこを自分たちがこれからちゃんと説明をしていかなければならないというふうに考えております。 ○14番(仮屋国治君)  ただ合併後4年たっておりますので,共生協働推進課だけでやる仕事じゃないと思うんですよ。昨日サポーターの話もございました。計画をつくるところにはサポーターを張り付けますよと。意思表明しないところは,まだ張り付けていないということでしたけれども,そういうところにも張り付けを行って,年次的じゃなくて,一斉にがんばりましょうという職員を担当課以外でも張り付けることは検討できませんか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  今,入ってないところもあるんですけども,実際少しずつは入っているところもあります。制度的にできるかどうかというのは別として,少しずつそういった機運は盛り上げていきたいというふうに思っております。 ○14番(仮屋国治君)  何と言うんでしょうか,地域の皆様というのは物を書くのが苦手だったり,考えをまとめていくのが下手だったり,いろいろあるわけですよね。そういうものに慣れた行政職員の皆様が「私,担当で,今年1年お世話になりますので,何かあったら言ってください」とか,そういうコミュニティの作り方もあるのではないかという気がいたしております。限界集落のこともおっしゃいますけれども,その地域におられる職員の方が住民票とか何とか代わりに取ってきてあげるとかいうことも,延長線上には出てきてもいいのではないかというふうに思うわけですが,市長,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  地域まちづくり計画,これの半数近くがまだ未着手といいますか,具体の取り組みが薄いという現実をご指摘をいただきました。4年過ぎてこれからまた2期目,4年間が始まる,また将来に向かうということを考えますと,今例えば残った半数近くのところに,それぞれの総合支所があり,それぞれの職員がいると。その職員の自らの担当というものがいろいろありましょうけれども,例えば具体的に張り付け対策をもっと私と担当の部課長及び関係組織としっかり意見交換をしながら,具体的に職員の張り付けが,例えばそのことに対して意識を持って全地域にあまねく徹底できないか,そういうことなども具体的に,さらに2期目ですから,こういう分野についても今までを振り返り,課題を洗い出し,そして行政として残る工夫,努力が,例えばそういう形で実現できないか,私の立場から,また積極協議を進めてみたいと思います。そして願わくば職員にもその数だけ担う人が意識を持って,そしてまたあるべき方向,それを具体的に詰めてしょっちゅう語ろう,そういうことができないか,研究してみたいと思ってます。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  一つだけご紹介させていただきたいんですけども,いわゆる限界集落と言われるところには集落支援員というのを任命しまして,それぞれ入っていただいて,いろいろな活動をしていただいているということだけは紹介させていただきたいというふうに思います。 ○14番(仮屋国治君)  でしたよね,集落支援員,どういう方を配置していらっしゃるんでしたっけ,具体的にお示しいただけませんか。 ○共生協働推進課長(久保隆義君)  集落支援員,今高齢化率が5割を超えている公民館が昨年5つございました。国分の本戸,福山の佳例川,比曽木野,それから溝辺の瀬竹,それと横川の山ヶ野,ここにそこの集落支援員の視点として,そこに住んでいる人ではなくて,近くにはいらっしゃるんですけれども,そこの現状をよく分かっていらっしゃって,なおかつそういう話し合いの促進であるとかいうことで,そこの集落と行政との中に入っていただく,そういう方なんですけれども,その方々は例えば市役所の職員のOBであったりとか,農協の職員のOBであったりとか,地域のことをよくご存じの方になっていただいております。 ○14番(仮屋国治君)  いいですよね,そういう制度は。ですから,市役所OBでも構いませんし,ただそこには限界が出てくると思うわけです。自治公民館が89か所であるといたしますと,そう数は要らないわけでありますから,できましたら民間,行政かかわらず,何かそういうものを配置していっていただければということでご検討をお願い申し上げておきます。今日も三役の皆様の報酬,給与カットの議案が出てまいりますけれども,三役の皆さんの給与カット,そういうことだけでまだ市民の皆さんの批判をかわせるうちはよろしいですけれども,これだけ景気が低迷してまいりますと,議会不要論も渦巻いております。議会もしっかりしないといけません。公務員待遇引き下げ論も渦巻いております。給料を安くせえ,何せえとよくおっしゃいます,市民の皆様が。議会もそうでありますけれども,どうか公務員,職員の皆様も公務員の公務員たるゆえんをひもといていただいて,機動性に富んだそういう役割分担ができるようなシステムを要望しておきます。最後になりますけれども,地域力といたしまして,もう一つの地域力が私は考えられるというふうに考えております。市長が,基本方針の前段に,「悠久の歴史と文化,豊かな自然と環境,恵まれた交通立地など,霧島市には無限の可能性を秘めた力があります」とうたっておられますけれども,これは13万人市民のだれもが疑いを持ってないところでもございます。私も疑っておりません。市長は前4年間でどれだけ地域の特性,資源の掘り起こしを実現できたとお考えですか。 ○市長(前田終止君)  なかなか自信を持っていくつと言える癩癩質問には,私から見ると厳しいなと,できないなと思いますが,例えば私自身が強い意識を持って,この地域の持つすばらしさ,それは国立公園,そして自然環境の豊かさ,そういうものに対して,市長会における協議機関がありますが,それをこちらに全国大会を持ってきて,市民の意識がしっかり変われる。あるいはまた霧島の持つ特性には,あまねく市域全体で温泉が豊富でありますから温泉都市協議会,こういうものもそのことにしっかりと視点を当てて,きちんと全国レベルの意識を持った方々に集まってもらい,またその自治体の特徴ある担い手役の市長さんにも来てもらい,「ああ,この地域も同じような共通の悩みがあるんだ」とか,そういうことなどを市民の皆さん方にあまねく気付いていただく,意識を変えていくことへの努力もした。あるいはまた旧隼人町は生涯学習,このことに県域でもトップランナーと,かつて合併前,よく聞いたものでございます。そういう部分を生かしながら,新市になって生涯学習フォーラム,こういうものをさらに磨きをかけて,みんなの意識を作っていこうと,そういうことへもチャレンジもさせていただきました。あるいはまた空港所在都市として空港の持つ特性,これをどう生かしていくか,そういうことへも全国レベルのフォーラムを意識的に私が関係者に相談をし,「うちでやってくれ」というようなことを言って,そういうことを毎年一つずつチャレンジをさせていただきました。そういう意味では,皆さん方も長い議会活動や今日までの人生経験があられると思いますが,自らが住んでいた地域でトップリーダーがそういう意識を持ちながら,毎年持ち出す費用は少ない中で,全国の費用でそういうことをやってきた,チャレンジをした市長もいたということをぜひ評価もいただきたいなと思います。また今後,向こう4年間,私は実は毎年々,きちんといつぐらいにこのことをこういう視点でこうやりますということが,すでにプログラムはできております。もちろんこれにどう足すか,どうまたこれを充実させていくか,あるいは市民参加をどう得ていくか,どう意識を変えていくか,そういうことについては少なくとも不断の努力をし続けさせてもらっているつもりでございます。 ○14番(仮屋国治君)  私は残念ながら線香花火程度だというふうに評価をさせていただいているんでございます。1市6町の住民が合併をいたしまして,一番期待したのはここの部分だったろうと思うんです。合併特例債をある程度利用して活性化を図る,図りたい,図ってもらえたら。そこの夢が今どんどんしぼみかけているんでございます。そういう中でも今回の一般質問でもいっぱい出ました。日本一の露天ぶろから始まりまして錦江湾,若尊鼻の遊歩道とか海釣り公園とか,最後は世界一の露天ぶろまでいろいろ議員が提案をしております。これは何かというとジレンマがあるんです。何とかならんかと,霧島市の活性化を図れんのかというジレンマを感じている。観光立市もほど遠い状態。一つでいいから中国花火のようなものをぼんと打ち上げていただきたいという思いがあるんだと思います。けれども,そう簡単にそういうものを打ち上げられるはずがないというのも現実だろうと思います。少し少しずつ,ちょこちょこと改良していく,そういう現状であるというのが今なんだというふうに思っておりますけれども,先日,同僚議員の日当山温泉駅の改名のところの質問で,市長はすばらしい答弁をなさったと私は考えております。やはり地域のことは地域の人間が民主導でやっていかなければいけない,そのとおりだと思います。それがないと行政が作ったって,だれが作ったって何もならないと思います。でも,それから先が大事なのではないかというふうに私は思うわけでありますけれども,そこでご提案を申し上げさせていただきたいんですが,民意を第一に反映するシステムとして,まちおこしプロジェクト,地域活性化プロジェクトなるものをぜひ立ち上げてみてはいかがと思いますが,どういうものかといいますと,霧島市の活性化に関するものは何でも,日当山でも妙見でも霧島でも福山でも商店街でもいい。私,まち並み再構築ということを申し上げておりますけれども,そこにある資源をもう一回,どうやって再構築して活性化していくか。それを行政からではなく,地元の人たちから声を吸い上げていく,そういう制度をぜひつくっていただいて,その中から,うーん,これはいいよと皆さんが認めたものを事業実施をしていくというようなものを考えてみてはどうかというふうに思っておりますが,いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  人というのはそれぞれ顔が違うように,価値観も違いますし,評価も違います。仮屋議員の考えておられる評価もありましょうが,そうでない評価も世の中にはいっぱいあるわけですから,そういう意味では,一つの自治体の長が思いを込めてしっかりとそれなりにこつこつやっていることを,線香花火という話をおっしゃったけど,あなたがやってごらんなさい。そう簡単にはいきませんよ。努力はしてるところもしっかり評価もいただいて,そして全体のダイナミックな展開,これは1期4年のうちに本当に1つできるか,2つできるか,そういうことが自治体の長として問われていると思いますよ。例えばよかろうと思って,それなりの努力をしてみても,今度はそれは駄目だというようなことで,慎重な意見もいっぱいありますよ。ですから,そういう中でいろいろと努力をしている立場もご理解をいただきたいというふうに思います。そして,今,ご提案をいただいた地域の具体的な活性化策,それについて一つの市民の声,民意,そういうものをすくい上げていく方法として,何かプロジェクト機関を作ったらどうかというようなご指摘だとお聞きいたしましたけれども,そういう手法もありますねということで関心を強く持ちました。既存の,例えばNPO活動なさっているような方々の動きもあります。多種多岐にわたる地域おこし,まちおこしグループ,そういうものもございます。あるいはまた自治公民館,こういうものでしっかりお互いの連携,信頼関係を築く,その中からつくっていく手法もありましょうし,いずれにいたしましても,市民力というものをどう引き出していくかということを問われてるんじゃないかなと思います。その市民力とは一体何だろうと。私は市民が自主的に,そしてまた自発的に地域の課題の克服に取り組もうとする力,そういうものを。地域のことは地域で解決していく,そういうことを私ども行政に携わる者がどこまで,できることは自分たちでやろうという意識をつくってまいるか,そういう努力をしていく機関,制度設計ということで理解をいたしました。本当にどういう形でどんな手法をとれるか,ちょっと勉強させてください。関心を持ちました。 ○14番(仮屋国治君)  何かをしようというときに,夕張があってから行政は動けないんですよ,今,行政は作れないんですよ。だから,線香花火程度のことしかできないんですよ。それをさらに上回った事業をやっていこうと思ったときには,住民の意思がこれに加わってこないと事業は実施していけないのが現状なんです。だから,そういう意味で私は申し上げております。ならば住民の皆さんから自主的に上がってきた案を皆様にご検討,評価いただいて,よし,みんなでやろうじゃないかという,制度を作ってくださいというお願いを申し上げているのであります。壇上から飛躍を図っていかなければいけないということを申し上げました。市長が思っていらっしゃるとおり,議員の私どもも思っております。そういう意味でぜひ私は,市長の基本方針が「民意を第一に反映する」から始まった基本方針になっておりますから,こういうことを申し上げております。どうか今日いろいろ申し上げましたけども,ご検討いただきまして,今日,明日できること,10年,20年後できること,そういう筋道をこの第2ステージのスタートに当たって,しっかりと立てていただきますよう要望いたしまして,質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で仮屋国治議員の一般質問を終わります。次に,10番,徳田拡志議員より4件通告がされております。したがって,徳田拡志議員の発言を許可します。 ○10番(徳田拡志君)  10番,徳田拡志でございます。今年も残りわずかとなってまいりました。本日はこの冬一番の北風が吹いて大変寒うございます。どうか皆さん,お体にお気をつけていただきたいと思います。初心忘れるべからず,言い古された言葉ではございますが,私が隼人町議会議員として,今から6年半前に議員となりました。それ以来,いつも任期の切れ目には,私は自分の肝に銘じているところであります。10年一区切りを目指しまして,今回4年務めればちょうど10年となります。肝に銘じて一生懸命命がけで取り組んでいきたいと思います。どうかひとつよろしくお願いいたします。「霧島市にはこの人がいる」これをキャッチフレーズに,元気,情熱,行動力,徳田拡志をよろしくということで負託を受けて,自分の定位置を獲得いたしました。ありがとうございます。私が議員になるきっかけとなりましたのは,この国の病めるもの,日本の伝統と文化,誇りを失いつつある。何とかせねばならない。天孫降臨の地霧島市において,私たちは日本じゅうのどのまちよりも,どの市よりもこのことを肝に銘じて,常日ごろより行動していかなければなりません。残念ながら,この霧島市において,夏の総選挙の中で,今をときめく小沢一郎幹事長が隼人町勤労センターで演説会を行われました。その席上,日本国の国旗を切り裂いた上に,民主党の党旗を作って飾っておった。こういう報道が全国ニュースで流れました。それを聞いた当時の鳩山党首は,「それが事実であればまことに遺憾なことである」というコメントを出しただけで,その後の謝罪は行われておりません。聞くところによれば,この霧島市に籍を置く役所の中の人間ではないか,あるいは霧島市において教育関係にいる教育者ではないかと言われております。質問の通告にありませんが,インターネットを通じて全国の国民が注目している中で,市長のこの件に対する見解と教育長のこの件に対する見解をお述べいただければよろしいかなと思っております。このような国旗をぐろうし,国歌を歌わせないような人たちに,この国を任せることはできません。言わずとも今中国に献中外交,遣唐使よろしく,献中外交をいたしております。これは先ほどの同僚議員からも指摘がありました。この国をどうしようというふうに考えているのでありましょう。私たちは,国家,国民であります。国家とは,国を守ること,これはすべからく軍隊の仕事であります。軍隊と位置付けもなされておらない,自衛隊という立場のものをいつまで持っているのか,しっかりと軍隊という形の位置付けができるようにしていただきたい,そのように願いを持っております。次に,警察でございます。国防,警察,これは国民の生命,財産を守る,消防も同じでございます。今日はこの消防,警察,自衛隊,これについて私の質問をいたしたいと思っております。通告に従いまして,まず第1,新設天降川小学校の通学路の安全対策は万全か。特に国道10号より南側から通学する児童は,横断歩道を渡ることになるが,今の位置では不便だと思うが,どのように考えるか。それに伴い,富隈小や向花小,国分西小の通学区域も変更を余儀なくされるが,これらの学校区の通学路の点検や安全対策は対応できているか尋ねます。2番目に,海上自衛隊の潜水艦訓練所の安全対策について尋ねます。これは本年1月10日の午後8時ごろ,福山沖で海上自衛隊の潜水艦「おやしお」が見張りに借り上げた警戒中の漁船と接触事故を起こしたことであります。先週12月8日に鹿児島海上保安部が元艦長ら3人を業務上過失危険往来の疑いで書類送検いたしました。幸いにも,この事故による負傷者はなかったとのことですが,海上自衛隊に関係するこのような事故は最近多発しており,後を絶たないのであります。この錦江湾の事故のおよそ1年前は,皆様ご承知のとおり,2008年2月に千葉県野島崎沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突した事故があります。多くの負傷者を出しております。潜水艦訓練所を持つ霧島市にとっては,錦江湾の漁業の安全操業や安全航行,遊漁船やプレジャーボートなどの衝突を防ぐための安全対策をどのようにとっているか。また,このような安全対策について,市との協議はどのようになっているのか。訓練期間中の漁業補償はなされているのか。さらに,防衛省や海上自衛隊からの基地周辺整備費や,あるいは環境対策費のような事業費はあるのかないのか。これらを活用したもの,海上航行の安全対策費を利用できているのかいないのか。以上,潜水艦訓練所の安全対策について尋ねます。次に,隼人南地区への救急車の分駐所設置についてでありますが,この地区は霧島市の南部に当たり,国道10号を中心に東は敷根から,西は小浜まで約10kmの区間です。平行して高速道路のインターも3か所あり,大型車の通行量は霧島市内一多く,しかも国道10号一帯は人家も密集しており,人口約3万人ほどが住んでおります。これは霧島市の人口の4分の1の規模でありますが,救急車,消防車が1台も設置されてなく,住民の不安と要望は日増しに高まっております。合併前の隼人分遣所の移転適地委員会においても,合併後検討するとのことでしたが,4年が経過したこの間,どのように検討されたのか尋ねます。最後に,選挙についてであります。霧島市の市長選と市議選が去る11月15日に施行されましたが,その結果を受けて,投票率の低さは市長,どのように考えるか。このことは同僚議員からも指摘がございましたので割愛をさせていただきます。私は,投票所の場所,施設に問題点はなかったか,このようなことについて2問目の質問をさせていただきます。以上で壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  徳田議員から4点につきましてのご質問でございました。4点目の1については,私のほうから答弁をする打ち合わせになっていたんですが,割愛させていただきますということで,ちょっと計画が狂ったなということでございますが,そのほかにつきましては関係の行政委員会及び関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。議員,冒頭,国旗についての質問もございました。これについては当然国のシンボルとして代表する大事な旗でございます。どなたであれ国民として国の旗というものは大事にすべきものと常に認識をいたしております。なお,選挙についての,議員,割愛とおっしゃいましたけれども,私の若干の感想を申し上げていきますと,今回の市長選挙及び市議会議員選挙の投票率,それぞれ66.69%,あるいは66.66%で,前回の投票率72.01%を5%以上も下回る,お互いに結果となってございました。投票率低下の理由として,市長選挙においては,前回と同じ立候補者による選挙であって,見方によっては争点が乏しかったという見方もありましょう。市議会議員選挙において,前回の選挙区が撤廃をされて,立候補者が激減をし,結果としても1人だけの落選というようなこともあり,有権者の関心が薄れたことが,その要因かというふうにも思われます。おおむねそういうことかなと考えておりますが,私にいたしましても,立候補なさって見事に当選を果たされました,この議場におられるすべての議員の皆さん方にされても,お互いに死力を尽くして訴えて今日があるわけで,このような低い投票率は大変残念な結果であったと考えております。 ○選挙管理委員会事務局長(山下英博君)  委員長に代わりましてお答えいたします。まず,4番目の選挙についての2点目にお答えいたします。投票所は,各選挙ごとに108か所を指定しておりますが,合併後から前回の市議会議員選挙及び市長選挙までの数は変更は行っておりません。設置場所について,選挙が他の行事と重なった場合など一部変更することがあります。また,施設の問題等については,選挙のたびに投票管理者等から問題点,あるいは要望を報告してもらい,その都度改善に努めております。次に,3点目についてお答えいたします。各選挙の投票率は全国的に低下の傾向にあり,霧島市も同じ傾向にあります。今後も選挙のたびに投票率向上のため霧島市明るい選挙推進協議会との連携や有線放送等の活用を図り,啓発に努めてまいりたいと思っております。 ○教育長(髙田肥文君)  まず最初に,先ほど国旗を使って民主党の党旗を作ったという報道がなされたことにつきまして,教育委員会職員ではないかというのは,今初めて私もお聞きをしまして,そういう事実があったかどうか,私ももうちょっと調べてみたいと思います。まさに教育に携わる者は,政治的行為は法的にも一線を画すように定められておりますので,あってはならないことだろうというふうに認識をしております。それでは,1点目の通学路の安全策につきまして,1点目,2点目は関連をしておりますので一括してお答えをいたします。天降川小学校の通学路整備につきましては,先の議会でもご質問があり,整備計画を中心にお答えをいたしました。現在,関係各課等と連携を図り,計画に従って安全対策を進めている段階でございます。特に対策が急がれる歩道と車道を分ける外側線の工事,カーブミラーや通学路表示板の設置につきましては,年度内の整備に向けて取り組んでいただいております。加えて,学校周辺の横断歩道の設置や通学路に当たる市道の速度制限につきましては,警察にお願いをしているところでございます。また,議員ご指摘のとおり,新たに天降川小学校や富隈小学校に就学する子どもたちは,これまでとは異なる通学路を利用することになりますので,通学路整備のほかにも,関係する各小学校と連携して交通安全指導を徹底したり,地域の方々のご協力をいただいたりする必要がございます。具体的には子ども110番の家を新設していただいたり,地区自治公民館や子ども会育成会の協力を得て,安全パトロール等を実施していただいたりすることについても,相談をしてまいりたいと考えております。現在,天降川小学校のPTA組織に関して協議していただいておりますが,その中においても,子どもたちの安全確保に関する専門部組織の編成を考慮していただくなど,学校,家庭,地域,関係機関団体等が一体となった天降川小学校への総合的な支援を図ってまいりたいと考えております。 ○危機管理監(宇都克枝君)  2問目の海上自衛隊の安全対策についてのア及びウについてお答えいたします。福山町にあります施設の正式な名称は「海上自衛隊鹿児島試験所」であります。海上安全航行対策の周知につきましては,訓練実施前に海上自衛隊佐世保地方総監部から海上保安庁や関係漁協へ海面使用のお知らせとして通知がされております。また,訓練中は周辺船舶警戒用の漁船を借り上げ,民間のプレジャーボート等が訓練海域に近づかないように警戒監視に当たっております。次に,安全対策についての市との協議につきましては,潜水艦と訓練警戒漁船との接触事故を受けまして,防衛省海上自衛隊に設置された事故調査委員会において調査検討された内容について,防衛省の潜水艦隊司令部の主任幕僚をはじめ,鹿児島試験所長,九州防衛局の職員等総勢6名の方々が市に来られ,事故の原因と対策について市に説明をされております。その内容は,安全航行対策として,水中航行中の運航安全体制の確立,当直員のチームワークの強化,試験所における雑音測定要領の指導強化により事故防止を図ることでした。また,この接触事故後,試験所との協議におきまして不安全事故が発生した場合は,速やかに市に通報していただくことになっております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  海上自衛隊の安全対策についての漁業補償についてお答えいたします。海上自衛隊の訓練に対する漁業補償は,防衛施設庁訓令第3号及び第10号に基づき,漁船の操業を制限または禁止されている関係漁業者に対し,昭和42年以降,当該区域において従来適法に漁業を営んでいた者が漁業経営上こうむった損失を補償するために,鹿児島県漁業協同組合連合会が窓口となり,各漁業協同組合を通じて,組合員の水揚げ実績に応じて漁業補償金として支払われているとのことであります。 ○総務部長(今村恭一君)  「防衛省と海上自衛隊に関する周辺環境整備対策費のようなものの活用はあるか」についてお答えします。国分地区及び福山地区においては,自衛隊等の行為または防衛施設の設置もしくは運用により生じる障害の防止等のため,防衛施設周辺地域の生活環境等の整備について必要な措置を講ずることなどを目的とした,防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律に基づく国からの補助金を活用し,これまで道路や各種施設等の整備を行っております。海上自衛隊鹿児島試験所に係る当該事業につきましては,福山地区で昭和52年,53年度に有線ラジオ放送施設の整備,昭和57年度,58年度に町道磯口線改良舗装工事,昭和58年,59年度に県営事業で福山船だまり設置事業を実施,国分地区では昭和57年度から昭和61年度に国分船だまり設置事業を行っております。 ○消防局長(後庵博文君)  3問目の隼人南地区への救急車設置についてお答えいたします。隼人国分南部地区への救急分署設置についての経緯は,消防局の隼人分遣所が平成19年4月に移転することに伴い,分遣所適地選考委員会から出された答申書の中で,設置要請がなされた経緯があります。消防局では設置要請に基づき検討を重ねてきております。その結果,答申が出された平成17年8月とその後のいろいろな状況を比較してみますと,消防施設関係におきましては,通信指令装置が改修され,緊急車両の出動時間が短縮されたこと,また道路状況におきましては,国分の市街地から国道223号を結ぶホテル京セラ前に天降川大橋が開通し,中央消防署から短時間で国道223号に到達できるようになったこと,また小野浜地区方面におきましては,隼人塚踏切が改修され,踏切通過が容易になり,あわせて県道北永野田小浜線の隼人塚から小浜まで拡幅工事が行われ,さらには小野浜トンネルの開通で小浜交差点の渋滞が解消され,緊急車両の走行が容易になったこと,消防局の救急車の出動態勢におきましては,出動区域を直近の署所からの出動に見直しをしたこと,救急車の適正利用を呼びかけていること等により,救急出動件数が大幅に増えていないことなどを考慮いたしますと,南地区に救急業務のみに対応する救急分遣所建設は,現状では当分見合わせ,現中央消防署の救急隊2隊の専任化,現在1隊専任隊で,1隊はタンク車隊の兼任隊でございますが,を図ることで人口密集地域の隼人国分南部地区での消防力全般の整備を図り,地域住民の消防に対する負託にこたえていきたいと考えております。 ○議長(池田 守君)  徳田拡志議員の一般質問中でございますが,ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午後 零時01分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。徳田拡志議員の一般質問を続けます。 ○10番(徳田拡志君)  1回目の回答をいただきましたので,次に2問目の質問に入りたいと思います。選挙から行かせてください。今日は選管委員長がいらっしゃいませんけど,先ほども申しましたとおり,1問目については割愛させていただきます。2問目の投票所の設置場所の施設に問題はなかったかということなんですが,私の選挙投票所は隼人中学校です。私の父と母を連れ立って投票に行ったんですが,父は車いすでございます。歩けません。母はひざが悪くて,自分で歩行することはできますが,長い距離を歩くことはできないです。したがって,3人で参りましたが,隼人中学校の投票所は体育館でありました。体育館の北口から入るんですけど,あそこは階段が3段あります。お情け程度の車いすを使ってくださいというところで,スロープみたいな,板で打ってありました。しかし,それをなかなか使えるものではありません。私が押しても,押し上げることはできないと。したがって,持ち上げて運びましたけど,そういう状況でありました。それは入り口です。出口のところはやはり階段が3段あります。しかし,スロープはついてません。階段すべて持ち上げておろすと,こういう状況です。この状況は今回の選挙だけじゃないんです。前の国政選挙もそうでした。県議のときもそうでした。私は常日ごろ言うんですが,選挙管理委員会というのは,そういうことにタッチしないのかと。投票がおっくうになるんです,先ほど市長もおっしゃいましたように,あそこに行っても私たち足が悪いんで大変だ,だから行かないと。車いすの人もだれかが手助けしてくれれば投票に行きたいんだけどと。でも,それも行けない要因があるのではないかなということを感じるんですが,そういうところの問題点とか,あるいは投票管理者等から指摘はなされてないかお尋ねいたします。 ○選挙管理委員会事務局長(山下英博君)  そういう不備な投票所があった場合には,投票管理者から一応報告を受けて,それに対して対処しているんですけれども,今言われた隼人中学校については聞いておりませんでしたので,今後投票管理者等に実情を聞いて,言われたことに対しては,選挙管理委員会でできるのであれば,スロープ等を,選挙のたびに設置するようにしたいと考えております。 ○10番(徳田拡志君)  隼人中の投票所は有権者数が3,959名,約4,000名という非常にマンモスの投票所です。投票に行く方も時間によっては大変混雑しております。駐車場なんですけど,元体育館の裏側にテニスコートがあります。今あそこ,ソフトボールの女子部が練習で使うところなんですが,投票当日も女子ソフト部が練習してるんですよ。そこに駐車場の白線のラインが引いてあるんですが,練習してるんですね。ボールが飛んできたり,車に当たったり,いろいろしてました。投票所を設置しながら,何でそういうこと,学校と,あるいはクラブの関係者と連絡がとれてないのかなと,非常に腹立たしく不満を持った次第であります。この点について報告は来ていませんか。 ○選挙管理委員会事務局長(山下英博君)  この件につきましても報告は来てないんですけれども,市議・市長選の投票日を委員会で決めたときに,すぐ今まで108か所の投票所には,投票所としての借用をお願いしたんですけれども,すでにソフト部のそういう練習の日程が入っていたのであれば,その校庭まではどうしても我々は把握できていないんですけれども,今後はその辺をあわせて,なるべく投票に邪魔にならないように要請はしていきたいと考えております。 ○10番(徳田拡志君)  教育長にお尋ねします。教育委員会のほうから,投票日についてのクラブ活動自粛とか,そういったものの通達とか,投票日の徹底とか,そういったのはなかったんですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  今回の投票につきましては,部活の云々で学校から教育委員会のほうに連絡とか,そういうものはございませんでした。また,投票があるからということで,教育委員会のほうから小・中学校のスポーツ少年団とかクラブ活動への活動の自粛と,そういうことは通知はいたしておりません。 ○10番(徳田拡志君)  やはりこういうことも教育の一環だと思うんですよ。今日は大事な選挙があるから,こういうことでクラブ活動はここは使えませんよとか,あるいは公民館もいっしょです。例えば住吉の公民館にしても野口の公民館にしても,車で投票に行く方にとっては国道10号を渡ったり,あるいは橋を渡ったりして行くんです。わざわざ行ったにもかかわらず,駐車場が狭かったりすると投票に,来すわけです。だから行きたくないと。だから投票率低いんですよ。一番低いのは野口ですものね。2番目は住吉ですものね。こういうところを考慮して,その施設の選定にほかに方法はなかったのか。全体を踏まえてどのようにお考えですか。 ○選挙管理委員会事務局長(山下英博君)  なるべくその地区に投票所を設けたいと考えた場合に,ほかに適当な施設というのがありませんので,仕方なくそこを使用させてもらっているんですけども,考えてみれば駐車場の狭い所もおそらく相当な箇所あると思うんですけれども,どうしても解決しようにもできませんので,何とかその辺を駐車場,狭い所も何とかやりくりをできればいいんですけれども,人が時間帯によっては非常に集中することもあるんでしょうけれども,その辺は我慢していただくほかにないのかなと考えております。 ○10番(徳田拡志君)  私の政治信条でもありますが,弱い者いじめをするな,弱い者いじめをする政治は駄目なんです,どんなきれいごとを言っても。だから,弱い立場の人が1人でもいたら,きちっとしてあげないと駄目なんです。市長,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  政治,行政にとって社会的な立場で弱い立場に対する配慮というのは,一番大事にされるべき事項の一つだと,常に私も思っております。 ○10番(徳田拡志君)  弱い立場の者をいじめないように,そういう行政をしていただきたい,検討していただきたいと思っております。次,通学路の安全対策ですが,これもそうですね。子どもたちが,安心して,安全に渡れる,通れる通学路をつくっていかなきゃなりません。今通学路を,天降川小学校については,自衛隊の西側のフェンス沿いにつくるんだというようなことでしたけど,ここは私も現場を知ってるんですが,東側は自衛隊のずっと境界のフェンスですので,子どもたちが通ってる間に例えば車でも来たときによけられないんですね。フェンスにへばりつくしかないと。こういった現状というか,現場をご存じでしたか。 ○学校教育課長(村田研史君)  通学路を選定するに当たっては,地区の自治公民館長さんをはじめ,地域の方々といっしょに検討した経緯がございます。 ○10番(徳田拡志君)  その通学路に自衛隊のフェンスがずっと何百mもあるということをご存じでしたか。 ○学校教育課長(村田研史君)  存じ上げております。 ○10番(徳田拡志君)  安心・安全な通学路を確保するという意味で現場を見ていらっしゃるということであれば,それでいいと思うんですが,事故のないような路側線等を確保していただきたいと思っております。新設小学校が開設しますと,影響を受ける隣接の富隈小,あるいは向花小,あるいは国分西小,これも通学が変わるんですね。全く逆の方向へ,北から南へ南から北へというような通学路になると思うんですが,その周辺地域の小学校の通学路の安全対策はどのようになってますか。 ○学校教育課長(村田研史君)  指摘をいただきました学校区ごとに,あるいは地域ごとに,先ほども言いましたように,通学路を設定するに当たっては確認作業をいたしております。そういった中で,例えばミラーが必要なところとか,あるいは今も指摘をいただいた外側線が必要なところとか,あるいは警戒標識,あるいは警察にもお願いしましたというふうに前の答弁でも触れましたが,速度規制をお願いするといったようなこと等で対応をしているところでございます。 ○10番(徳田拡志君)  今の向花小校区であった国分西地区ですね,今現在富隈小学校に10数名かな,来てます。私が交通安全の指導をするところの交差点も通っていくんですが,子どもたちに聞きますとね,まだミラーついてないと思います。私も確認しました。サティの通りから隼人保育園のほうに出るところですね。分かりますか,サティの東口から隼人保育園のほうに出る,あそこよく通ってくるんですよね。あれを斜めに横断するところがあります。野口西からですね。あそこに米太郎があるんですよ,その前が倉庫になってます。あそこ横断して,住宅街の中の通路に入ってくるんですが,あそこに横断歩道かあるいはミラー,安全灯そういったものをつける計画ございますか。 ○学校教育課長(村田研史君)  そういった場所については,横断歩道もいろいろ条件がございまして,幅員とか,それからいわゆるたまりがとれるかどうかといったようなこと等もありますので,また検討をしてみたいというふうに思っています。 ○10番(徳田拡志君)  天降川小学校だけが安全対策で今忙しいということだろうと思うんですが,それに伴ってやはり多くの生徒が移動するんですね。富隈小学校にも野口西の人たちが来る,それから向花にも行く,だからそういうところをもう本当に包括的に,かつ広く広域的な視野を持って検討されないと,あともう時間がないです。天降川小学校だけが4月に開校するんじゃないんですよ,ほかのところも子どもたちは動くんですから,ぜひそれを検討していただきたいと思っております。通学路の安全対策については終わります。次に,海上自衛隊の安全対策ですね。これについてお尋ねします。この海上自衛隊の件につきましては,皆さんご承知のとおり本年1月10日午後8時,この事故の一報が入りました。市長は,この事故の一報をいつ,どこで知りましたか。 ○市長(前田終止君)  報道等によって,テレビ,新聞で承知をいたしました。 ○10番(徳田拡志君)  危機管理監,あるいは総務部長,農林水産部長,回答いただいておりますので,それぞれいつの時点でこの事故を知りましたか。 ○危機管理監(宇都克枝君)  本接触事故につきましては,市長と同様報道をもってそういう事実があったことを承知いたしております。 ○総務部長(今村恭一君)  同じく,報道によって知りました。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)
     同じく,報道によって知りました。 ○10番(徳田拡志君)  いつの時点でということが抜けておりますので,もう1回お願いします。 ○市長(前田終止君)  1月10日午後8時というご指摘でございましたけれども,多分私の記憶に間違いがなければその日の夜のニュース,あるいは次の日の新聞,テレビ等での報道,そして認識したというような流れかなと思っております。 ○総務部長(今村恭一君)  記憶が定かではございませんけども,テレビのニュースを見て知りましたから,その報道がなされたのが多分1月11日じゃないかと考えておりますけれども,はっきりいたしません。 ○危機管理監(宇都克枝君)  1月11日の夜には,インターネットで概略のことは承知をしております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  新聞で知りましたので,ちょっと日にちははっきり覚えてないんですけども。 ○10番(徳田拡志君)  これ,非常に遅いですよね。報道で知ったとか,新聞で知ったとか,次の日のニュースを見たとか。霧島市のすぐ目の前の海で起こった事故ですよ。それこそ危機管理ですよ。川で小学生が溺れたということを新聞で知りました。どうですか教育長,こんなばかな話ないでしょう。これが緊急事態だったら大変なことですよ。まだ死亡事故になってないから今こうやって言えるんですけどね。私は,かねての対応策というのが大事だと思うんです。ましてや,海上自衛隊の基地があったってことをご存じでしたか。市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  当然知っておりましたし,そしてこの事実を知って,私としては直ちに危機管理監に連絡を取り,そしてまたこの海上自衛隊のほうに連絡を取って,何らかの形での説明を私のほうに直ちにお願いしたいということを指示を出しました。 ○危機管理監(宇都克枝君)  先ほど,議員のほうから潜水艦訓練所というようなことを言っておられますので,この際ですので若干説明をさせていただきたいと思います。当鹿児島試験所というのは,訓練をするとかそういったところではございませんで,そういった危険なものも当然持っておりません。この試験所というのは,名前のとおり各艦船,潜水艦,そういったものが来た時にどのような雑音を発するかというようなことで,潜水艦に限らず掃海艇,そのほか新しい艦船,そういったものができたときにはこれの雑音を測定する設備でございます。では,なぜこういったところで計測をしないといけないかといいますと,これは例えば潜水艦でありましたら外洋に出たときに,潜っているときに,その味方,敵,それを識別するためには,人間が指紋や声紋を持っておりますように,そういった艦船につきましてはそれぞれ音紋というのを持っております。この音紋を検知することによって,その潜水艦もしくは艦船が味方か敵かというようなことが瞬時に分かるようなシステム,そういったものを備えております。そのために必要最低限の測定をここでやらないといけないと,そういう施設でございます。今回,事故対応が遅かったということでございますけども,今回の事故につきましては,その中身というのはその身内の事故といいますか,その試験所で測っておった,外から来た要するに潜水艦とその現場周域に警戒に当たっておった,試験所が借上げております漁船との接触事故でございます。これは,当然その漁船にしましても警戒に当たっておるわけですから,その地域を潜水艦が航行してるということはある程度把握されているわけでございます。その上で,今回事故が起こったということは不幸なことではありますけども,この潜水艦,海保の捜査の結果を見ますと,それぞれ見張りが不十分だったというなことで結果が出ております。そういったことで,今回緊急に対処しないといけないかどうかという判断をした上で,市長の指示を受けてそれで動いた次第でございます。 ○総務部長(今村恭一君)  私は,20年ほど前にあそこで魚釣りをしていて,そういう基地があるというのは知っておりました。ただ,海上自衛隊のそういう魚雷か何かのテストをするところだというふうに人から聞いてて,中身についてはよく知りませんでしたけども,鹿児島試験所というのがあるというのは以前から知っております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  私もよく福山のほうに行くもんですから,その関係でもう昔からここに試験所があることは知っております。 ○10番(徳田拡志君)  これは,もう昔から知ってる人は知っていると言えばそれまでですね。今危機管理監に詳しい説明をしていただきましたので,基地の目的,訓練所の目的というのは分かったと思うんですが,これは身内の事故だけじゃ済まされないんですね,これはね。たまたま借上げた漁船だったと。だけど,それにしても自分が見張りをしてるところにぼんと出てくるとは思ってないんですよ。事故というのはそんなもんなんです。想定外で来るのが事故なんですね。例えば,夜釣りに行ってる遊漁船,もうプレジャーボートもあるし朝早く出てる船もあります。でも知らされてないんですよね,ここの訓練地域に入ってこれが何日から何日までやりますということを。そういった協議会をつくって,それで海上自衛隊のほうと密に連絡を取って,二度とこういう事故がないように対策をとっていただきたいと思うんですが,どのような決意をお持ちですか。 ○市長(前田終止君)  先ほど申し上げましたとおり,私といたしましてはこの海上自衛隊のほうに危機管理監を通じて直ちに連絡を取らせて,その実情について,議員ご指摘のとおり,もしこれが死亡事故等であったら,当然身内同士の漁船借上げの事故で済まされない,大変なお互い苦労をしながらこのことに対処しなければいけなかっただろうと。そして,これは同時に私たちの地域の持つ事実の特性として,しっかり認識していなければならない。よって,私のところにしっかりとした今回の事故に対する説明を求めたい。こう私としては申し上げました。そして,関係者から後日このことについてのおわび,ごあいさつなどが事実,市長室を訪ねられてあったわけでございます。今後,その時申し上げましたのは,二度とこういうことが起きない努力をしてほしいと。そしてまた直ちに,我々がテレビ,新聞で知るというようなことにならないように,このような不祥事がある場合は,あるいはこういうことが何らかの形で,これは市との連携が必要だということを感じられたら,直ちに連絡を直接して欲しいというような意味のことも申し上げました。 ○10番(徳田拡志君)  そういう決意でもってやっていただければいいと思います。これも,やはり陸上自衛隊とは交流をたくさん持っていらっしゃいますが,海上自衛隊との交流というのは少ないと思うんですよね。我々市民とですね。今,あそこに駐隊というか駐留している隊員の方は何名ぐらいいらっしゃるんですか。家族を含めてでもいいです。 ○総務課長(宗像成昭君)  海上自衛隊の鹿児島試験所に今勤務されている方は,50名程度とお聞きしております。 ○10番(徳田拡志君)  50名といったら,企業でいうと中堅どころの企業なんですよね。そういう隊員の方々と市民とやはり触れ合って,そういう場を持って,あそこの訓練場ではこういうことやってるんだよという理解をやはり求めていくというのも大事じゃないかなと思っておりますので,その辺についてはどのようにお考えでしょうか。交流の場。 ○総務課長(宗像成昭君)  海上自衛隊の隊員の皆様との交流につきましては,現在は行われていないようでございます。ただ,以前は地区民とのソフトボール大会とか官公署,学校,JA,郵便局,役場の方々とのバレーボール大会をしていたということもあるようでございますので,こういったことが再開できないかどうか,また試験所の方ともお話をしてみたいと考えております。 ○10番(徳田拡志君)  はい。そのようにお願いしたいと思います。私も1つ提案もありますが,浜之市の漁協といろいろ提携されてるということですので,そういうことであればまた漁協の皆さんやら話をしながら,お互いに交流ができないものかというものを検討していただきたいと思います。やはり,基地ですから非常に重要性があると思うんですが,こういう訓練基地というのは日本じゅう何か所かあるんですか。お尋ねします。 ○危機管理監(宇都克枝君)  試験所というのは,私が聞いておるとこではここだけだというふうに伺っております。 ○10番(徳田拡志君)  こういう非常に大事な,日本にとっても大事な訓練場だと思うんですよ。1か所しかないていうことは1つしかないわけですから,それこそ日本に1つですからね,非常に大事だと思います。じゃ,この大事な施設をもうちょっとお互いに価値のあるものだということであれば,防衛省のほうからでも霧島市に対して,基地をここに存在させていただいてありがとうと,あるいはこちらのほうも協力いたしますよというような形で,何らかのそういう支援策とかそういったものはあるんですか。 ○総務部長(今村恭一君)  防衛省の補助としては,民生安定施設の助成というのがございます。霧島市内には,議員のおっしゃる鹿児島試験所と国分駐屯地がございます。それぞれに補助の基準というのがありますけれども,鹿児島試験所と国分の自衛隊のほうでそれぞれの補助事業をもらって事業を展開しております。 ○10番(徳田拡志君)  鹿児島試験所からの補助事業で,どのようなものがありますか。 ○総務部長(今村恭一君)  鹿児島試験所の補助は,福山地区では有線ラジオ放送施設,福山船だまり事業,磯口線改良舗装工事があり,国分のほうは国分の下井の船だまりの事業がございます。 ○10番(徳田拡志君)  これらは,答弁によりますと昭和61年で終わってる事業じゃないんですか。今現在ある事業というのはないんですか。 ○総務部長(今村恭一君)  これらの事業は,昭和61年で確かに終わっております。国分と福山の両方合わせて6億9,763万6,000円の事業費に対して,助成額が5億182万2,000円でございます。これは,鹿児島試験所の補助対象の事業でございまして,国分の分と合わせますと総体で41億3,252万円の事業費に対し,補助金が29億2,155万4,000円でございます。確かに,鹿児島試験所のほうは昭和61年度で終わっておりますけれども,国分のほうの補助は平成21年まで施設整備や道路,排水路のような事業に活用した補助事業を行っているところでございます。 ○10番(徳田拡志君)  鹿児島試験所にかかわる補助事業は全部終わってると。しかも,これ25年前に終わってるんですね。この間,何も交流はなかったということになるんですよ。日本で一番大切な訓練の施設を持ってる,そういうところの市に対して補助事業はあるんだと,今まであったわけですね。これを25年間放っちらかしてるわけです。隼人の外港も中止になりましたね。ああいったものも含めて考えられたらどうですか。あれは,隼人南部地区,今からも質問するんですが,消防そういったものがないですよ。そうしたのも踏まえて,今この補助事業,聞いてますとね,道路だろうと何だろうと補助事業ですからかまわないわけですから,もうちょっとそういうところを研究されてみてはどうでしょうか。どのようにお考えですか。 ○総務部長(今村恭一君)  民生安定の補助事業というのは,高率補助でございます。10分の8とか15分の11.5とか,いろいろその目的に応じて補助率は違いますけれども,いろいろな採択基準がございます。これからも,霧島市が行う事業に対してそういうような補助が導入できるかどうかというのは基準がありますけれども,よく研究して,活用できるところは活用していきたいと考えております。 ○10番(徳田拡志君)  そうですね。活用できるものを精査していただいて,また向こうのほうに検討していただくというふうに,ぜひやっていただきたいと思っております。次,消防署のことです。隼人南部地区に消防車がいないということで,非常に困っております。人口で言うと3万人,溝辺,横川,牧園合わせたぐらいの人口よりもはるかに多いとこですね。ここに消防車が3台,救急車が3台いる。隼人南部はいないんですよね。この辺について,市長どうお考えですか。 ○市長(前田終止君)  当地域における合併前のこのことについての約束事など,あったことは承知いたしております。そして,今の人口を比べてのご指摘でございますが,地域の人口規模から考えたら,本当にご指摘,理解できる範囲が大きいものがあるとは思います。 ○10番(徳田拡志君)  人口規模からするとということは,救急と消防が利用率がその割高でいうと高くなるってことなんですよ。高くなるということですよね。例えば牧園で5件あれば,隼人南部で50件あるんですよ,資料からいいますとね。こういう事実があるんです。救急体制をどのようにとるか,今後どのように考えていらっしゃるかお尋ねします。消防局長。 ○消防局長(後庵博文君)  ただいまお尋ねのことでございますが,全国的に消防署の署所の設置基準と申しますか,目安が,救急が5分,消防が8分というのが全国の消防の努力目標でございます。そのようなことから考えますと,合併前に隼人分遣隊が現在の位置に移動しますと,議員ご質問の南部地区の出動が遅れるんじゃないか,遅くなるんじゃないかということでございました。確かに,その時点ではそのような現象が生じるということになっておりましたが,先ほど申しましたように通信指令システム等を改修することによりまして,現場に最も近い救急車あるいは消防車がコンピューターで自動的に選別されて出動させる態勢に変わってきております。現在,先ほど申しました5分,8分の消防の努力目標からいきますと,現在中央消防署から南部地区にはすべて,車がおるときは出動しております。それを見ますと,大体五,六分で現場に,消防の基準は努力目標は達成してるんじゃないかということと,うちの年間救急出動が約5,000件ございますが,5,000件の救急出動の現場到達時間を平均しますと7分20秒ぐらいかかっております。そのようなことから考えますと,大体消防の努力目標の数値で行ける南部地区に救急分駐所を設置するのはいかがなものかと考えます。しかし先ほどおっしゃった3万人という議員がお尋ねのことがありましたが,人口15万以下の市町村においては,3万人単位で救急車を設置しなさいよと,設置していいんだよと。普通は5万なんです。5万だけど,人口15万以下の市町村によっては,3万人に1台の救急自動車を配置してもいいよというなことがございますから,大体,先ほどおっしゃったように国分,隼人地区に約9万人,現在あります隼人分遣所が3万人の人口を受け持っております。中央本署を含めて約3万人,先ほど議員がおっしゃった南部地区に3万人ですので,現在救急隊はそこに2隊しかないわけです。1隊はタンク車が,乗りかえで乗っておりますから,それを,じゃあその南部地区を含めて,国の示す基準に基づきます3隊にしますと非常に効率的な運用ができるというふうに考えております。 ○10番(徳田拡志君)  今消防局長がおっしゃったのは,このいわゆる下場と言われるところに9万人,これに3台必要なんだと。しかし,今のところ2台とこっちのほうが,分遣隊まで入れて2台なんだと。稼動できないと。あと1台,分駐所を造らなくても本庁にもう1台設置していただければ,それなりの活動はできますということなんですが,分駐所を造らなくてもできる仕事であれば,もう1台増やすことは考えられないですか。 ○市長(前田終止君)  ただいま局長が答弁をいたしましたが,国分・隼人地区に現在2隊あるこの救急隊に1隊増隊をし3隊とする。そして南部地区,あわせて霧島市全体の消防力の強化を図ることで,市民の皆さんの安心・安全の確保に努めてまいりますという決意でございますので,実態を細かく説明をしたとおりだということで,この方向でぜひご理解をいただきたいと存じます。 ○10番(徳田拡志君)  先ほどから,海難事故もございます。これは,すべて隼人南部地区で対応していかなければなりませんので,ぜひ救急,消防というものは充実していただきたい。壇上からも申し上げましたが,警察,消防,自衛隊というものは,国の安全,国民の生命,財産を守る非常に大切な部分ですので,これらにいくら投資してもし過ぎるということはございませんので,それを要望いたしまして私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で徳田拡志議員の一般質問を終わります。次に,21番,岡村一二三議員より2件通告がされております。したがって,岡村一二三議員の発言を許可します。21番,岡村一二三議員。 ○21番(岡村一二三君)  質問の冒頭に,私は岡村「いち,に,さん」と書いて岡村「ひふみ」と申します。この11月15日執行された市議会議員選挙で,議員という仕事に情熱を燃やす人として市民の皆様方からご支援をいただき,再びこの壇上に上がることができました。信託を受けた4年間,ますます精進し,市民の声を真っすぐ市政に届けます。それでは,通告しておいた質問を行います。霧島市の将来の財政事情を展望しますと,国県に準じて今よりよくなる要素は全くなく,これからの霧島市の行財政の運営も適切,効率的に,市民のニーズに対応できるよう,自らの選択と創意工夫で行財政改革を行い,政治意識に徹する気概を持たなければなりません。本市においても,集中改革プランや経営健全化計画を策定し,実行中であります。改革には,それぞれ利害得失があり,賛否両論ありますが,この改革はすべて納税者の立場に立って,「共同の利益とは何か」から始めることが肝心であります。そういう観点から,今回は限られた財源で効率的な事業のあり方として,市長の政治姿勢としての公共工事のコスト縮減対策について,まず1つには,平成9年度以降自治事務次官から通知された行動指針を参考に,公共工事コスト縮減の行動計画を策定した検証結果はどうであったのか。2つには,指名業者の選定に当たり,資格,能力,装備などをどのように審査されているのか。3つには,工事価格が割高になっていることはないのか。4つには,平成19年度下水道事業決算審査時に受注業者で技術者がいるのかいないのか,ペーパー技術者なのか。実際にスコップを持ってちゃんとできる技術者がいるのかという質疑が行われましたが,ペーパー技術者の概念についてお尋ねするものであります。5つ目に,工事発注後適時検査を行った結果が,次の指名委員会でどのようにいかされているのか,マンネリ化していることはないのかどうか。6つ目に,価格と品質,相関関係なしという報道もありましたが,指名競争入札制度を廃止し,脱談合業者が参入できる一般競争入札制度へ改める考えについてはどうなのか。7つ目として,随意契約をした場合は契約の相手方を選定した理由を公表しなければならないことになっているが,公表はどのような形で行われているのか。次に,行政改革のあり方についてであります。まず1点は,これまで集中改革プランや組織機構の見直しを推進してきたが,市民からは急ぎ過ぎではという声も聞こえてくるが,これらの行政改革についての課題,問題点をどのようにとらえ,今後どのように取り組んでいくのか問うものであります。2点目として,職員数の推移はどうなっているのか,また合併間もない自治体として何を基準に職員の適正化を図ろうとしてるのか問うものであります。3点目は,合併協定書では総合支所方式はおおむね10年間ということになっていたが,今後の総合支所の組織や業務内容をどのように考え,偏りのない公平な行政サービスを図ろうとしてるのか問うものであります。以上,2項目10点について壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から,2点につきましてのご質問でございました。2点目の1につきまして,私のほうから答弁させていただきます。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれご答弁をさせていただきます。2番目の行政改革のあり方の1点目についてお答えをいたします。新市霧島市の行政課題を解決し,県内における地域中核都市霧島市のあるべき姿を創造するための指針として,平成18年度に行政改革大綱及びこの大綱の実施計画に当たる集中改革プランを策定させていただきました。この計画では,平成22年度までの5年間で実施するものや検討するものを185項目掲げ,1つ,「市の担うべき役割の重点化」,2つ,「行政ニーズへの迅速かつ的確な対応を可能とする組織・機構」,3つ,「将来にわたり持続可能な健全財政の確立」,この3つに分類をし,取り組んでまいりました。そしてこの間,追加等もあり,現在全体で213項目となっております。平成21年3月末時点での取り組み状況といたしましては,1つ,「市の担うべき役割の重点化」,これは131項目ありまして,そのうち取り組みを終えたもの66項目,計画どおりのもの38項目,取り組みが計画どおり進んでいないもの27項目でございます。2の「行政ニーズへの迅速かつ的確な対応を可能とする組織・機構」は40項目ありまして,取り組みをその中で終えたもの9項目,計画どおりのもの22項目,取り組みが計画どおり進んでいないもの9項目,そして次に3でございますが,「将来にわたり持続可能な健全財政の確立」,これにつきましては42項目ありまして,この中で取り組みを終えたもの6項目,計画どおりのもの26項目,取り組みが計画どおり進んでいないもの10項目となっております。全体の進捗といたしましては,取り組みを終えたもの81項目で38%,計画どおり進められているもの86項目で40.4%,そして取り組みが計画どおり進んでいないもの46項目で21.6%であり,ほぼ順調にどうにか進められているものと考えております。なお,取り組みが計画どおりに進んでいないものにつきましては,それぞれの項目により課題等が異なりますが,十分な事前調査,ほかの事業との調整,地域住民との協議が必要であることなどが主な理由となっているようでございます。来年は最終年度でもございますので,これらの項目に重点を置きながら全体的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  2点目の職員数の推移等についてお答えいたします。霧島市の職員数については,行政改革大綱をもとに過去の旧市町の実績,合併協議会での住民への説明,他市との比較,財政的な観点,そして行政改革推進委員からの提言を考慮して,平成18年度の職員数の10%,140人以上を純減するとした向こう5年間の定員適正化計画を策定し,現在職員数の適正化に取り組んでいるところでございます。基本的な適正化の進め方といたしましては,退職者の一部不補充を原則としながら世代間バランスに配慮した計画的な職員の採用と,消防に関しては消防力の整備水準を考慮して,現状の定員を維持するというものであります。これにより,職員数は平成18年度から今年度5月まで137人純減となり,平成21年5月現在で1,271人となっております。なお,今年度中に55名の退職が見込まれており,消防を含めた27人の採用予定を加えますと,平成22年4月には1,243人を見込んでおります。次に,3点目の今後の総合支所の組織や業務内容等についてですが,先の志摩議員への答弁と重なりますが,3月議会で報告されました行財政改革調査特別委員会最終報告や,4月8日に霧島市行政改革推進委員会から市長へ提出されました「霧島市の組織のあり方に対する意見書」をもとに,現在副市長,教育長と部長で構成する霧島市事務所機構検討委員会を設置し,総合支所を含めた合併10年に向けた霧島市の組織のあり方について,各委員会から提出された意見を十分に踏まえながら検討を進めているところでございます。今後とも,職員数の削減を推し進めながら,組織の見直しを行ってまいりますが,基本的な考え方といたしましては,本庁と総合支所で同じ業務を行っている部分については一本化することで,より迅速かつ適切な対応が可能であれば本庁へ集約を図ってまいります。また,総合支所は地域住民の身近な行政窓口でありますので,生活に直結した申請,相談等の最小限の受付窓口については,今後も保持していくべきものであると考えており,それぞれの地域特性を生かしていくための体制についても検討を進めてまいりたいと考えております。 ○工事監査部長(大井 正君)  公共工事のコスト縮減対策についての1点目についてお答えいたします。公共工事のコスト縮減対策につきましては,市長のマニフェストの公共工事5%削減に基づき,平成18年10月,霧島市公共工事コスト縮減対策委員会を設置し,コスト縮減の必要性と実施に当たっての具体的な行動計画を作成し,全庁的に取り組んでまいりました。その結果,平成19年度は対象工事件数433件,契約金額58億2,375万3,390円に対しまして,コスト縮減件数92件,率にいたしまして21.25%,金額にして1億7,886万6,000円,2.98%の縮減率でございます。平成20年度は,対象工事件数489件,契約金額50億7,667万1,963円に対しまして,コスト縮減件数156件,率にいたしまして31.90%,金額にして3億5,549万7,000円,6.54%の縮減率で,目標を大きく達成いたしております。また,平成21年度は,年度途中の8月末現在ではございますが1.64%となっており,今後の目標達成に向けて取り組んでまいります。次に,2点目についてお答えいたします。建設工事指名競争入札の有資格者の指名選定に当たりましては,霧島市建設工事等指名競争入札者指名委員会の中で,霧島市建設工事指名競争入札参加者等の指名基準等に関する要綱に基づき,地域性を勘案する建設工事につきましては原則としてその区域に本社,本店を有する建設業者を指名すること,また建設業者に関する事項として経営状況,信用度,手持工事量,施工についての技術的適正,安全管理の状況,労働福祉の状況,指名回数の機会均等など,公正・公平に総合的に判断し,指名を行っているところでございます。次に,3点目についてお答えいたします。近年の落札率の状況を見ますと,確かに高く推移しているという認識をいたしております。合併以来,霧島市全体の工事入札についての平均落札率を申し上げますと,平成18年度が件数516件で96.8%,平成19年度が件数355件で94.6%,平成20年度が435件で96.1%,平成21年度が11月末現在339件の95.7%となっております。この結果から見ますと,現在予定価格を事前公表している影響も考えられますが,業者のほうでも国が示している工事の標準歩掛かり,市販されております建設物価版や積算資料などの刊行物,また発注時に参考の内訳数量も公表いたしておりますので,それぞれの自社で見積った金額が予定価格に近い金額になるかと思われます。結果といたしまして,割高というよりは適正に見積りをされての結果であると理解しております。今後とも,極端に落札率の高止まりが続くような状況にありますれば,入札執行制度の改善について検討を行わなければならないと考えております。次に,4点目についてお答えいたします。ペーパー技術者についてでございますが,正式な用語としてはございません。県に問い合わせをいたしましたところ,例えば入札参加資格審査において実態のない架空の技術者,水増しをした技術者などのことを,造語としてそのような呼び方をしているとのことのようでございます。次に,5点目についてお答えいたします。工事の各発注課におきましては,工事の発注後,担当の職員が監督員として,工事着工から完成まで現場の工程,施工管理及び安全対策につきまして,指導・監督を行っているところでございます。当然,完成検査及び検査成績につきましても,監督員,総括監督員,技術検査員がそれぞれに評点をつけまして,検査復命書の報告とその決裁を金額の区分により市長まで受けるようになっております。したがいまして,各工事発注課は次の工事発注における指名案の作成に当たりましては,工事検査の結果及び選定基準等を十分踏まえて指名案を作成し,指名委員会に臨んでいるところでございます。次に,6点目についてお答えいたします。霧島市では,公正で透明性,競争性を促進するとともに,不正行為の排除と談合防止の一環として,平成19年度から設計額1,000万円以上の工事につきまして,郵便による条件付一般競争入札を導入いたしております。平成19年度は,落札件数355件に対しまして105件,率にいたしまして29.6%,平成20年度が435件に対しまして137件の31.5%,平成21年度が,11月末現在で339件に対しまして137件の40.4%の実施状況でございます。入札方法は,郵便による入札と,21年度から一部電子入札も導入し,順調に推移いたしているところであり,137件のうち78件を電子入札により執行いたしております。今後,指名競争入札から一般競争入札への全面移行を考えておりますが,土木・建築の格付け下位の業者の電子入札へ対応する環境がまだ未整備の状況となっていること,またいくつかの課題もございますが,今後はこれらの課題改善について検討してまいりたいと考えているところでございます。最後に,7点目についてお答えいたします。霧島市建設工事等の競争入札等執行の公表に関する要綱第7条で,随意契約を行った場合における契約の相手方を選定した理由を,閲覧に供する方法によって公表することと定めております。ちなみに,平成21年度は工事関係の1件を公表いたしております。 ○21番(岡村一二三君)  それぞれ答弁をいただきました。1点目については置いておきまして,この2点目の関係なんですが,それぞれこの2点目の関係は答弁をいただいておりますが,私はこういったことも考えているんですが,なぜかというと,130万円未満の随意契約など,例えば3社から見積書を出してもらったなどと,職員が業者となれ合いみたいになって,業者を輪番制で見積書の提出を求めている現状が伺えるわけなんですが,こういった随契等の契約に関しては市長の指示方針はどのようになっているのか,この点からお伺いしたい。 ○工事監査部長(大井 正君)  随意契約につきましては,先ほど要綱等も説明いたしましたけれど,130万円以内,もしくは工事以外の修繕工事等につきまして,私ども工事監査部のほうに合議がございませんので把握いたしておりませんが,それぞれの各発注課においての処理がなされているということです。 ○21番(岡村一二三君)  主に,こういった契約は建設部,農林水産部が発注してると思うんだが,各担当部長に説明を求めます。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃられますように,130万以下の工事,あるいは50万以下の委託についての見積徴収についてでございますが,当然それを執行するに当たりましては,課内で見積徴収についての回議了承をもらい,それに必要なための見積徴収の決裁を,3社等で見積書をいただいて一応執行しているというふうになっております。当然,見積業者を選考するに当たりましては,地域性あるいはそれに今までの経験を有している業者を選定し,それから見積書をもらって随契していいかという決裁のもとにやっている状況でございます。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  今の130万以下の随意契約でございますけれども,まず当然維持補修とかそういった形での金額を130万を超えないものについて随契をいたしているわけですけれども,それにつきましても当然その工事の内容,中身を随分精査いたしまして,その中で,130万以下の分については随契はできるということで,業者をその地域の地域性とかいろんなものを見ながら業者を選定し,見積を徴収してやっているところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  私が先ほど質問したのは,担当職員が安易に輪番制で回してる現状はないのかということなんですよね。そういった事例はありませんか。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほども答弁いたしましたように,やはりその仕事の内容によって,例えば地域性であったり今までの経験のもとで,最適な業者を見積業者として選考してやっているというふうに思っております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  担当者が輪番制でという形で,順番にとかいうのはやっていないというふうに思っております。 ○21番(岡村一二三君)  私の今日の質問を受けて,それぞれの部長さんはそれぞれの支所の担当者に確認をしてみてくださいよ,後で結構ですので。例えばランクがありますね,A,B,C,Dまでですか,本当にどうなのか,本当に,例えばCの業者さんランクはそうなんだけれども,この部分は本当にどうなのかという部分が私はあったと,実態があるというふうに踏まえていますので,調査方お願いしておきます。次に,公共工事の発注については,いつも執行部の答弁は地元業者の育成という話が出されてきていたわけですが,そうしたときにこの本市の地元業者に従事している市内居住従業員数は,市の人口の何%と推測されていらっしゃいますかね。分かっていればお示しください。 ○工事監査部長(大井 正君)  まことに申し訳ありません。把握いたしておりません。 ○21番(岡村一二三君)  急な質問ですので,後で結構です。なぜかといいますと,先般から国保税の一般財源の繰り入れの話もありますが,市民の何割の方が国保ですよと,あとはほかの保険に入っていますよという話もありますのでぜひ,後でいいですのでパーセントをお示しいただきたいと思います。順不同ですが,公示価格の割高な関係なんですが,私の記憶の新しいものでは,この12月1日執行された関係なんですが,わずか5,000万円程度の工事をわざわざ2工区に分割して発注してあります。これらは経費の無駄遣いというふうに私はとらえているんですが,どういう理由でこの工区を分けられたのか,このことから説明をお願いします。 ○工事監査部長(大井 正君)
     工区割につきましては,従前から実施してる箇所もたくさんございますが,近年のこの経済対策の中で霧島市のこの1月に緊急経済対策をしたわけですが,そういうふうな支援対策の一環でございます。なお,2工区3工区に工区割した場合に,経費的に割高になるんじゃないかというふうなこともありますけども,確かにそういう面もございますが,そういうふうな,例えば道路1本の工区割になりますとそのような経費割を全体に押しなべての発注の仕方をいたしておりますので,決して無駄といいますか,経費が割高になるというふうな発注の仕方はいたしておりません。 ○21番(岡村一二三君)  工区をいくつも分けると事務的経費も要るわけですから,経費的には高くつくと思いますよ。私素人だからよく分かりませんけど。そしてこの工区分けで,業者から依頼があったのじゃないかと,相談が。分けてくださいませんかという話も考えられないこともないんですが,そういった実態はご存じですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  そういうような事実は聞いておりません。 ○21番(岡村一二三君)  この件もどこの部分だとお分かりでしょうから,調査をしてみてください。12月1日に工区を分けたのは1点しかありませんから。相談に行かれた業者さんが取っていらっしゃるといううわさもありますので,あくまでも聞いた話ですから確認調査の必要があると思います。したがって,市長にちょっとお尋ねなんですが,各総合支所それぞれ技術者がおりますね。長年,やっぱり同じ場所にいますと,業者さんとの関係も生じてくるのが人間関係だろうと思いますけど,水もよどめば濁ると申します。やはり,技術職員は定期異動の必要性もあると思うわけですが,市長はどのように考えますか。 ○市長(前田終止君)  ご指摘の点ですが,長年のお互いの人間関係,それはもう当然どういう世界でもそれなりに発生してくるとは思います。しかしながら,私といたしましては公正公平な姿勢で市民と向かい合ってくれということを常に職員に対しては申し上げてございます。今,議員ご指摘の技術職員の異動等については,長年経験が重ねられていくと懸念されるようなこともあろうかとも存じます。そういう点も考慮しながら,人事も適切に対応したいと考えております。 ○21番(岡村一二三君)  十分,担当部課長に聞かれて実態も調査されたほうがいいと思いますよ。やっぱり職員の交流も必要ですからね。で,私の地域でよく耳にするんですが,まあ地域外でもありますけれども,先ほどペーパー技術者の概念は説明を受けました。もう一つ,「丸投げ」という言葉をよく耳にするんですが,どのような状態のことを指している言葉だと思いますか。 ○工事監査部長(大井 正君)  俗に言われます,「丸投げ」というようなことにつきましては,いわゆる受注業者が全ての一切を他の業者に下請けさせるということが,「丸投げ」というふうに理解しております。 ○21番(岡村一二三君)  本市内で,市の発注工事現場で,ダンプカーに会社名が分からないようにということでしょうね,ガムテープで目隠しをしてあったり,重機の会社名のところに受注会社名のステッカーが貼られていたり,ヘルメットは受注会社名のものなんだけれども,従業員はいつもは別の会社の人間という実態があると。時には霧島市以外の会社の従業員の顔が出てきたりしておりました。そういった実態を先ほど監査部長のほうで説明がありましたが,監督・管理いろいろ説明がありましたが,発注担当職員はそういった実態は,いつでも現場検査に行ったりするわけですから,分かるはずですね。だから,馴れ合いになって黙認していらっしゃるのかな,どうなのかなと,疑念を持つわけなんですが,そこで一括下請けの定義はどうなっているのかお示しいただきたい。 ○工事監査部長(大井 正君)  まず,建設業法でいいます一括下請けということでございますけれども,建設業法の第22条の中に,第1項で,「建設業者は,その請け負った建設工事を,いかなる方法をもってするを問わず,一括して他人に請け負わせてはならない」,第2項で,「建設業を営む者は,建設業者から該当建設業者の請け負った建設工事を一括して請け負ってはならない」となっております。また第3項では,「第二項の規定は,元請負人があらかじめ発注者の書面による承諾を得たときは,これらの規程は適用しない」と。これはあくまでも建設業法でございますけれども,公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律が平成12年に改正になっております。この文言によりますと,適用対象となる公共工事については,建設業法第22条第3項は適用されず,全面的に禁止されているということになっております。 ○21番(岡村一二三君)  はい,ありがとうございました。そこで私この関係については非常にうといんですが,この施工計画書の確認調査はどのような方法で行われるのだろうかと思うんですが,ヒアリングですよ。どのような方法で行われるんでしょうかね。 ○工事監査部長(大井 正君)  当然入札を執行いたしましたから,その主管課で受注業者との契約を結びます。その契約の時点に基づく関係書類等にそういう監督,職員等の確認をいたしております。 ○21番(岡村一二三君)  例えば受注会社の技術者が工事現場に朝夕見当たらないときなど,どのような方法で確認されているのか,日報だけで確認されているのか,その辺も分かれば教えていただきたいと思います。 ○工事監査部長(大井 正君)  私ども,その現場に従事する現場監督員かれこれの資格,かれこれについても,タッチはいたしておりませんが,当然その契約時に提出された書類に基づいて,それぞれの主管課の技術員においては,顔見知りの方もあるでしょうし,あるいはまた初めて接する方もいらっしゃるでしょうし,そのあたりについてはもう現場のサイドでしかない判断じゃないかと思っています。 ○21番(岡村一二三君)  分かりました。先ほど部長が定義のことを説明していただきましたが,その22条,一括下請負の禁止の関係については,単に現場に技術者を置いてるだけでは実質的に関与してるとは言えないということですよね。したがって,今その工事監査部はそういった実態が分からないにしても,発注した所管課の職員はしょっちゅう現場に行くわけですよね。ああしてください,こうしてください,どんな進捗状況かと,行ってるわけだからその辺はお分かりだろうと,職員の方はですね。確認作業をするわけですから,書類提出されたとおりどうなのか,確認はいつでもできると思うんですよ。それができていないとすると職務怠慢,あるいは職員と業者の云々と疑われる結果になるんですが,担当部長どうですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今のお話でございますが,契約の中で主任技術者と現場代理人を市のほうに提出をしていただいております。その主任技術者と現場代理人につきましては,主任技術者が金額によりまして兼務ができるという項目がございまして,当然常駐するのは,現場代理人を常駐させないといけないというような規定がございますので,こちらから現場監督として現場に行きますと,必ずその現場代理人の常駐を確認して,その人と打ち合わせをしているというふうに考えております。 ○21番(岡村一二三君)  そうだと思いますよ,農林水産部長はどうですかね。もう答弁は,今建設部長がおっしゃったぐらいしか答弁はできないと思いますが,農林水産部長はどうですか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  私のほうは,ちょっとそっちの現場のほうはちょっと把握はできていないところです。その辺のところについては,担当課長のほうに一任をしておりまして,なかなかその現場の状況というのが,私もともと事務屋なもんですからその辺は詳しく十分把握ができていないところです。ただ,今建設部長が申し上げたような形で流れているだろうというふうには理解してるところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  市長は今回,副市長を鹿児島県からお願いしようということなんですが,今工事の関係を話してるんですが,先般鹿児島県の工事の入札の関係が掲載されておりました,市長もご存じだろうと思います。「保護」「競争」矛盾露呈ということです。だから,非常に鹿児島県はメディアでも,どうかというふうに問われているわけなんですね。したがって,霧島市はどうかということも考えないといけないわけですので,私今回これを質問として出させていただきました。今この南日本新聞の関係をお話させていただきましたが,これまで市の幹部職員の何名か,在職中に勤務,関係した専門分野ですね,そういった会社に就職して,「俺がいた時のあの予算はどうなったか」などなど,現職時の役職気分の抜けない者がいたということもあったようです。したがって,通告をしているんですが,指名を外して一般競争入札制度に改めることについて,公平公正な市政,市行政推進の観点から,どうですかね。違った考え方があればお示しをいただきたい。私としては,公平公正な市行政推進の観点からも一般競争入札がいいんじゃないかと。新聞にも書いてありました,鹿児島県の関係が。このとらえ方を,今市としてはどう考えていらっしゃいますか。 ○工事監査部長(大井 正君)  先だっての県の新聞報道については十分理解をいたしておりますが,現在土木・建築の霧島市に登録された建設業者が209社ございますが,その中で特に下位にあるランクの業者の方々,こういう業者に対しまして,今ご指摘のありました指名競争入札から一般競争入札,いわゆる条件付一般競争入札でありますが,現在それに移行するべき啓発・指導は行っておりますけど,なかなかそれが思うようにいかない状況でございますけど,そういった対象業者が最低で44業者,それから最高で88業者いらっしゃいます。そういたしますと,現在の一般競争入札の方法でいきますと,大体1件当たりに30分の時間を要しております。非常に多くの時間が必要とされるわけですけど,このような状況の中で全面的に一般競争入札へ移行した場合については,非常に時間と,あるいはまた人的要素が非常に問題になってくるというふうな問題が一つあります。それから,電子入札を今年度一部,137件でしたか,やっているというふうな報告いたしましたけど,入札自体はすぐに,コンピューターを開けますとすぐ出てまいります。それ以前に要する時間,申し込みを受け付けましてから開札するまでのその間の事務的な処理が非常に時間かかりますけども,これにおける1件当たりの時間が約20分かかるというふうなことであります。こういうような中で,先ほど申しました44社から88社の業者の取扱い,それから時間的,20分から30分1件当たりに費やす時間等考慮いたしますと,なかなかそういうふうな面では非常に難しいのかなというふうに思っておりますけど,しかし今ご指摘のありましたような談合とかそういうふうな,あってはならないことが起こっているというふうな状況にありますれば,また一つの入札制度の改善という形で早急に検討してまいらなければならないと,そういうふうに考えております。 ○21番(岡村一二三君)  電子入札の話も出ました。電子入札は,先般ちょっとどうかなという報道もあったようです。あと,人的な関係,時間がかかるという関係もありました。ただ,工事単価が高いやつは落札率が1%下がっただけで金額は大きくなりますよね。1%下がったら。だから,落札率が下がった部分と相対するとどうなのかなという考え方も生まれてくると思います。実は,先般市長と私どもの選挙が行われました。横川地区では市長のこのマニフェストを土木,水道工事業者の従業員の方が配布されていらっしゃったようです。私のところにも従業員の方が持って見えられました。これに,一部,私のところにはそのもう1つは入っていませんでした。一市議会議員立候補者の講演会事務所開設のお知らせも折り込んで挟んでありました。市長はもう,うちの事務所で言われたと思いますが,この事実はあったわけですから,一人の市長候補と一人の市議会議員候補がセットで選挙戦を行われたというふうに,私どもの横川地区の住民は考えていたようです。したがって,「横川もまだ土建屋選挙をしやったろかい」というような一部話もありました。事実は別としてですよ。そんなふうに受け取られるわけなんですが,そこで,先ほど監査部長が話をされましたが,一般競争入札の限度額を1,000万円以下に引き下げる方法も考えられないのか,お尋ねしておきたい。先ほど,1,000万円以上ということでしたので。 ○工事監査部長(大井 正君)  先ほどもちょっと触れましたけれども,そのような高どまり,あるいはまた談合情報,あるいはまたそういうあってはならない行為等が続くようであれば,そういうふうな金額の引き下げ,あるいはまた制度の改善を行っていきたいというふうな形は考えています。 ○21番(岡村一二三君)  本件質問の最後にお尋ねしておきますが,工事現場で使用する仮設ハウス事務所ですね。仮設の事務所を現場に造ってあります。この事務所設置については,建築確認申請は要らないのか確認をしておきたいと思います。 ○契約課長(上原良仁君)  建築基準法の何条かはちょっと忘れましたけども,その中に工事現場に要する仮設については,建築確認というのはなくてもよいというのが確かあったと,私のほうは今見ております。ただそこで,建築の許可をとらないといかんのか,確認をとらないといかんのかどちらかだったと思います。 ○21番(岡村一二三君)  そこのところは明快にしておいてください。後で結構です。私どもの選挙でも,仮設ハウスを建てようと聞いたところが,「申請代が13万円かかりますよ,設計屋を頼まないといけませんよ」という説明でした。ここの役所の職員から。だから,建設現場はどうなのかというのをお尋ねしているわけですから,やっぱり建設部もそういった対応ができるように勉強しとってください。後でいいですから,どうなのか説明を求めたいと思います。次に,行政改革のあり方についてなんですが,いろんなことをお尋ねしたいんですが,隼人総合支所を廃止したことのメリット・デメリットをどのように検証されていらっしゃるのか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  職員適正化計画をしていく中で,どうしても職員を減らしていかなければならない,そういった中で,二重行政が国分と隼人のところであったというふうに感じております。そういった部分を1つにできたというのがメリットだったと思っております。それから,地域中核都市として政策,そういったものをやっていかなければなりませんけども,そういったところに人を配置しなければならないと。そういったときに,この庁舎がかなり狭くなってきておりました。この庁舎の中で,教育委員会までしていくと,かなりもう背中と背中が当たるような中で仕事をしておりましたので,そういった部分では,分庁したことによってスペース的にも少し余裕ができたのかなというのが大きなものであったというふうに記憶いたしております。 ○21番(岡村一二三君)  分かりました。現在,税務対策監とか何々監という職員を配置しているわけなんですが,実質的にこの職名,職務分担ですね,必要なのか。部長及び担当課長との事務の割振りはどうなっているのか。私としては,組織として頭でっかちになっているのではないかと考えるところもあります。さっき言ったように,部長と担当課長のはざまに位置して,どうしても必要なポストとは思えないわけなんですが,端的に言いますと廃止する考えはありませんか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  私どもは,まずそういったところに,行政課題があるというところに専門家を置いていっております。その課題がある程度解決したら,その部分では廃止していくことになろうかと思います。例えば,私も行政改革推進監というのをまだ持っておりますけれども,それがある程度解決できたらこの職というのはなくなっていくかもしれませんし,まだまだ課題が残っているとしたら残していくと,そういった見極めが大事ではないかというふうに思っております。人材育成計画の中でも,ゼネラリストとスペシャリストと2人を育てていくという意味では,ある意味スペシャリストも必要ですし,ゼネラリストも必要だと,そういった中で今行っている,そういったところであろうかと思っております。 ○21番(岡村一二三君)  今部長がおっしゃったそれは,自分たちがそういう方向付けをつくったことだからそういう答弁に終わると思いますよ。一般的に,私から見たり市民から見たりすると,部長と課長のはざまにいらっしゃると。どっちか兼務で,部長が兼務でもいいんじゃないかと,二重行政じゃないかと。かわいそうですよ,このはざまにいる人は。だからどうなのかと言ってるんですよ。後で検討してほしい。それと,各部に政策課が設置されましたね。職員の皆さんから必要性を疑問視するというような声も聞こえてきました。したがって,政策課の業務内容及び配置職員数はどのようになってるのか,まず1点。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  まず,政策課をつくった意義は,各政策ごとに最終的には枠配分をすると,そういったときに例えば事務事業などの優先度をしたりとかそういったのを扱う,そして部をまたがって,例えば子育てであれば福祉であったりそれから教育であったりそれから医療であったりとか,そういった部をまたがったりするところをやっぱり調整するそういった機能も大事ですし,そういった意味では政策評価,施策評価,優先度評価,そういったのを行いながら部別枠配分をやっていく,そういった部分ではどうしても政策が必要ということで設置したところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  執行部は自分たちで決めたことだから,その正当性をおっしゃることは分かります。さっきから言ってるように,私どもから見るとそうは見えないんですよね。なぜかというと,事業主管課と政策課にそれぞれ説明したり提出書類も二重になっているのではないかと思うんですよ。そして,予算の枠配分調整作業が主であれば,各部の主務課に政策グループを置く程度で十分ではないかという考えもあります。したがって,また同じ会議に事業主管課と政策課が出席したりして無駄が多いのではないかと思ったりもしています。したがって,本市の規模では政策課は不要と思うわけですが,どうですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  4年かけて霧島市の行政経営のやり方というのを作ってまいりました。ただ中で,政策課というのはその時点でものすごい必要であったと私どもは判断してきております。ただ,これから職員をどんどんまだ減らさざるを得ない中で,そのあたりはもし可能であれば,こことここを引っ付けるというような作業なんかをしながら,もうちょっと成熟した組織にする中でそういった議論もしてまいりたいというふうに思います。 ○21番(岡村一二三君)  1点だけ聞いておきますが,具体的に言いましょうか,農政部の政策課長が職員減の話を支所に行ってやられたということです。政策課長は,この職員の管理運営事項まで権限を持たされているんですか。その点を1点。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  部に設置してある政策課につきましては,組織についての素案を作るというような役目は持っているところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  職員間では,非常に不満もありますよ。そのことは念頭に置いとってください。あと,総務部に,総務部長,収納課がありますね。職員数と20年度の各総合支所単位の対応件数,対応日数はどのようになったのか,総合支所の対応分は別として後でもいいですので,一覧表をいただきたい。どうですかね。 ○総務部長(今村恭一君)  後で一覧表をお届けします。 ○21番(岡村一二三君)  この収納課は,国分及び隼人地区だけの対応となってるんじゃないかと思ったりもしたもんですからお尋ねしているところです。あと,たくさんあります。まだここ以外でもちょっとお尋ねすることになると思いますが,市長,市長に特に答弁を求めるわけなんですが,市長のマニフェスト,この中に我が横川地区では,横川の皆様へ,前田終止横川地区後援会一同と書いてあります。この中に,医療,福祉体制の整備充実ということが掲げてあります。このことはご存じですよね,横川町の分。医療,福祉体制の整備を書いてあるわけなんですが,横川ではこれまで実施してきた健診体制の希望の声も高いですよ,これまでやってきた健診体制。それと,健診業務の充実は市民の健康管理に直結しております。早期発見・早期治療など医療費の抑制にもつながるわけですが,ところが本市に27名の保健師がいるわけなんですが,このうち横川にも保健師がいます。1名だと思いましたけど,横川には。この1名しかいない保健師を,牧園には2名いるんですが,牧園の2名の1名を隼人にあるすこやか保健センターの1か所に集約しようとする動きがあるという風の便りが来ました。重大な健診業務の後退問題ですよ,これは。地域の業務内容をどうとらえていらっしゃるのか。市長のマニフェスト,横川版と一致してるのかお尋ねしておきたい。市長はこのことをご存じなのか,市長にお尋ねします。市長のマニフェストにこうあるわけだから。 ○市長(前田終止君)  市民の皆さんにとって,それぞれの地域の医療・福祉の充実というのは大きな期待であり,そしてまた必要な事項だろうというふうに常に思ってるとこでございます。その具体的な保健師の異動云々については,私自身が今現在どうするこうするということは直接まことに恐縮ながら聞いていないところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  市長が知らないということは,またゆゆしきことだろうと思います。内部ではそういう話があると思いますよ。質問の残り時間が少なくなりましたので,本日質問したことが,行政職員のための市政ではなく市民が主役の市政として生かされることを期待して本日の質問を終わります。 ○工事監査部長(大井 正君)  先ほど,3点についてまだ未回答の部分がございましたので回答させていただきます。まず1点目は,この12月1日現在で執行した道路改良が2件あったんじゃないかと,そのことについての経緯の問いがありました。市道下植村~水窪線の道路改良工事,これを1工区2工区という形で工区割をしています。これにつきましては,交付金事業の対象となっておりますけども,それぞれ経費の取り方については単独で行っているということであります。それから,議員のほうから担当者のほうにそういう工区割をしてくれという依頼があったというような話でありましたけど,全くそういうような事実もございません。後の件については契約課長のほうから回答します。 ○市長(前田終止君)  先ほどの議員のご指摘の保健師の云々についてでございますが,今後ろのほうからメモが参りまして,11月4日付で健康きりしま21,これについての対応で保健師の集約というものを検討してるという文書が回ってまいりました。私自身がちょっと認識不足で,答弁がちょっと誤ったことをおわび申し上げます。そして,今後しっかりご指摘の点など伺いながら,どうした方法が最もいいことになるか,よく検討を重ねながら,また後日あるべき姿をお互いに意見交換できたらとこう思ってます。 ○契約課長(上原良仁君)  先ほどの現場用仮設事務所についてですが,建築基準法85条,仮設建築物に関する制限の緩和という条項がありまして,建築確認は不要であるということを今建築指導課のほうで確認をしております。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  先ほど,農林水産政策課長が職員削減の件でということで話ございましたけど,事務補佐員の件でございましたら,予算の関係もございまして,全体的なそれぞれの総合支所を含めた本庁との中での事務補佐員の配置の関係で調整をして,政策課の課長のほうに私の指示で相談に行ったところでございます。 ○議長(池田 守君)  以上で,岡村一二三議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午後 2時48分」                ──────────────                「再開  午後 3時05分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,7番,松元深議員より1件通告がされております。したがって,松元深議員の発言を許可します。 ○7番(松元 深君)  いよいよ最後の質問者となりました。この後に大切な議案も残っておりますので,皆さんの期待にこたえられるよう最後までよろしくお願いいたします。ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告しております1点について質問いたします。今回の改選により,再びこの場に立ち,一般質問の機会を得たことに心より感謝いたします。年齢51歳,議席番号も7番になりました松元深です。前田市長におかれましては,接戦をものにされ,2期目の当選心よりおよろこび申し上げます。今議会の一般質問の中で,今後4年の熱い思い,決意の丈を聞かせていただきました。体には十分留意され,霧島市の市政運営にがんばっていただきたいと思います。私も,市民の皆様の温かいご支援をいただきまして,再び霧島市議会に送っていただきました。議会人の本来の使命は,執行部に対する監視役であります。地方分権が実施されようとする今,この後の本市をどう振興,発展させるか,議会と執行部とともに真剣に考え,提言していきたいと思います。また,今後議会に求められるものは議会の活性化であり,議会議員の政策立案能力の強化にあると思います。1期目の反省をしながら,自己啓発に努め,初心を忘れることなく,政治は住民の幸せのためにあるということを肝に銘じ,霧島市発展と霧島市の一体化を目指して精いっぱい努力していく所存であります。それでは質問に入ります。第一次霧島市総合計画のまちづくり基本理念の中で,鹿児島空港を拠点として世界を視野に入れたまちづくりを進めるとともに,人と自然,歴史,文化などがさまざまな触れ合いのある調和の取れた田園文化都市に,製造業,農業,観光業,商業などの産業をバランスよく配置し,住む,働く,学ぶなど,環境が整った快適で愛着の持てる安心・安全なまちの実現を目指して決定したとあります。それを踏まえて,空港を生かしたまちづくりについて質問いたします。1点目として,県営駐車場の運営であります。県は,空港利用者駐車場と社員駐車場を含めた5万3,230m2を,約37億円で国へ売却するということを昨日県議会で決定しております。現在,県営駐車場は本市が指定管理者として運営していますが,現在の運営状況と今後の動向について伺います。2点目,鹿児島臨空団地の企業誘致についてであります。これについては,県の問題でもありますが,今回の選挙におきまして前田市長の後援会の配布された溝辺版のチラシに,鹿児島臨空団地の企業誘致による雇用の拡大が書かれておりましたので,市長のマニフェストの1つとして質問するものです。今後,県との太いパイプに期待して,県と連携して企業誘致を進めてほしいものです。今後の方策について伺います。3点目,空港ビル内の活用と連携についてであります。第一次霧島市総合計画の中で,鹿児島空港の利用促進を図り,乗降客の増に努める必要があるとし,九州新幹線との競合など,不安材料はあるが県と連携しながら交通,空港アクセス道路や公共交通機関の整備充実による利便性の向上を図り,観光客の増加により乗降客の増を目指すとしていますが,これまでの取り組みについて,そして今後の方策について伺います。また,空港ビル内のコーナーに,申込者によって使えるようなスペースもありますが,本市の利用状況について重ねてお伺いいたします。4点目には,今後の空港を生かしたまちづくりについて,総体的に企画部,商工観光部だけでなく,全庁横断的なとらえ方で,先ほど述べました溝辺版のチラシに書かれております空港利用者への地元経済への還元,南九州の拠点となる総合交通センターの設置についてを具体的にお伺いいたします。これで壇上からの質問を終わりますが,答弁いかんでは質問席からの発言を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  松元議員から,1点に絞っての質問でございました。その中の3と4につきましては,私のほうから答弁をいたします。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれ答弁をさせていただきます。空港を活用したまちづくりについてのご質問でございますが,3点目と4点目は関連がありますので,一括してお答えをさせていただきます。空港を地域活性化の核とするためには,空港周辺地域の特徴を踏まえて,特色ある空港を目指すこと,空港周辺の住民も立ち寄りたくなる空港にすること,交通の結節点としての機能を充実させること,この3つの大きな要素が重要であると考えておりまして,特に空港の中心的役割を担う空港ビルの持つ魅力をさらに高めることが重要課題であると私は認識いたしております。その魅力をより高めるために,鹿児島空港ビルディング株式会社をはじめ,県や本市,航空会社等が連携をしながら,すでにさまざまな取り組みを進めているところでありまして,グリーンエアポートフェスタ,空の日フェスタ,エアポートフォトコンテストなど,各種イベントの実施をはじめ,空港からの観光コースの設定,空港バス乗降口前の足湯の設置を行うことなどにより,県など先頭に立ちながら着実に大きな成果を上げられているところでございます。今後,空港とその周辺地域が相互に共通のテーマを持ちながら,さらなる活性化を図っていくためには,テナント等の空港内施設に加え,周辺地域と連携をした「空の広場」としてのマネジメントが必要であると考えております。そのため,空港は空港,地域は地域と,個別に活性化を考えるのではなくて,まず空港ビルを中心とした地域との定期的な情報交換等が必要と考え,昨年の12月に「鹿児島空港を活用した地域活性化への取り組み」に向けた意見交換会を立上げ,鹿児島空港ビルディング株式会社,航空各社,霧島商工会議所,霧島市商工会,県及び霧島市が一体となった取り組みも開始させてもらったところでございます。いよいよ再来年の春には九州新幹線が全線開通をいたし,鹿児島空港を取巻く環境は一段と厳しくなることも予想をされますが,2012年には鹿児島空港は開港40周年を迎えますので,空港所在自治体として新しい時代を見据えた鹿児島空港の姿について,今後も活発に,姿勢ではありますけれどもできる範囲精いっぱい議論をし,そしてまた提言もし,取り組むべきことをともにがんばってまいりたいとこのように存じております。 ○溝辺総合支所長地域振興課長(岩切正信君)  1番目の,空港を活用したまちづくりについてのご質問のうち,1点目の県営駐車場の運営についてお答えいたします。空港県営駐車場は,現在本市が指定管理者として県の指定を受け,受託業務として管理運営を行っているところでございます。空港県営駐車場の利用状況でございますが,平成20年度実績で,利用台数が約61万8,000台,空港駐車場料金徴収額が約1億9,700万円となっており,空港乗降客の減少などに伴い,ここ数年は減少傾向にあります。また,当駐車場は平成22年3月末に廃止されることになっており,昨日県議会最終本会議において,関連条例と財産処分議案が可決されたところでございます。売却後の駐車場の管理運営につきましては,国が管理者を公募するとお聞きいたしておりますが,現時点では詳細については不明でございます。当駐車場は,空港関連施設として重要な施設であると認識いたしておりますので,管理者募集要項等が明らかになり次第,早急に本市としての対応を決定したいと存じます。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  空港を活用したまちづくりについての2点目についてお答えいたします。鹿児島臨空団地は,国際路線を有する鹿児島空港及び九州縦貫自動車道溝辺鹿児島インターチェンジに近接し,「人・物・情報の交流」や,「産業流通など各種機能の集積・充実」を図る目的で,平成16年度から鹿児島県土地開発公社が本格分譲を開始しております。昨年からの世界的な景気悪化に伴い,企業も設備投資を控え,企業誘致を行う上で非常に厳しい状況が続いておりますが,最近少しずつではございますが,大企業を中心に明るい兆しも見え始めております。現在,鹿児島臨空団地には3社の企業が操業をしており,新たに今年11月,1社が立地を決定いたしております。本市といたしましては,空港・高速道隣接という地理的立地条件の優位性を強調し,今後も県や関係機関などと連携を図りながら企業訪問等を行い,企業誘致に取り組んでまいります。 ○7番(松元 深君)  今,それぞれについて回答をもらいましたが,質問席より再度質問させていただきます。まず,県営駐車場の件でございますが,2年ほど前だと思いますが,同僚の今吉議員から質問がありました。それに企画部長の回答で,まだ国が売却するのか分からない時期でしたが,いろいろ情報を集めて検討していくという回答をもらっているんですが,どのような情報等を集めながら,市で買うような動きはなかったのかお伺いいたします。
    ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  県の動きはつぶさに,ずっと情報を入れておりました。県のほうは財産管理のほうで行っておりましたので,県の意向そういったのを情報収集に努めてまいりました。そういうとこでございます。 ○7番(松元 深君)  この空港は47年に開港いたしまして,先ほどの2年ぐらい前に今吉議員も熱く語られておりましたが,かなり苦労いたしまして駐車場経営を溝辺町時代にやった経緯があります。県で決定されまして,国の物に3月31日にはなるわけですが,その後の駐車場は,昨日の新聞にも出ておりましたとおり,引き続きしばらくはやるとなっております。どのような方法でやるか,情報は入ってないかお伺いいたします。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  3月いっぱいは,県営駐車場として経営されるというふうにお聞きしております。年が明けて1月には,国のほうと契約が結ばれるのではないかというふうに私どもは推測しております。そうしますと,年度が変わって国の経営というふうになっていこうかと思います。そして,今のところ不確かな情報ではございますけれども,管理を委託する方向も考えておられるような情報も得ております。 ○7番(松元 深君)  国が,4月から経営を多分やられるわけですが,回答にありましたとおり,国が公募をすると聞いているということなんですが,これには市も手を挙げられるつもりかお伺いいたします。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  国のほうがどのような条件で公募されるかというのが,まだ詳細に分かっておりません。そういったところをいろいろ情報を入れながら,市が挙げるべきかどうかという検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ○7番(松元 深君)  いまだ不透明な状態ですが,少しお伺いしますが,今県営駐車場のほうで市の職員,臨時職員は何名が働いているかお伺いいたします。 ○溝辺総合支所長地域振興課長(岩切正信君)  現在,勤務職員数9名でございますが,そのうち正職員が2名,あと残り臨時職員7名で対応しているところでございます。 ○7番(松元 深君)  今9名働いていらっしゃるということで,職員は2名,この職員はもし公募なさらず,市ができない場合はそれなりの働く場所もあると思うんですが,あとの7名につきましては塩井川議員ほか雇用対策についての質問もありましたが,職がなくなるわけです。この辺の雇用対策については,市が経営を,そのまま運営できなくなったとしても,国のほうに市長自らぜひ要請を,公募のある前でもいいです,早目に要請していただきたいと思うんですが,いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今後の,旧県営駐車場となる新しい管理者が確定をされて,そのような動きが具体的に訪れるというふうに当然,推測いたしております。私どもといたしましても,市行政としてまず,いかにあるべきか,関係部課長に当然この情報を聞いた時点ですでに指示がしてございますし,またその職員の取扱いについても以前より,どういうふうに今後なしていくべきか協議もしているところでございます。いずれにいたしましても,この職員2名,臨時7名の方が困らない状態になるように,最大限の知恵と力を発揮するようにお約束をしておきます。 ○7番(松元 深君)  県営駐車場はもう4月から国の物になりますので,今市長の答弁のとおりぜひ,あとの対策に対してはよろしく要望して終わります。次に,2点目,鹿児島臨空団地への企業誘致の取り組みについてでありますが,先ほど岡村議員からもありましたが,私溝辺出身ですが,溝辺の皆様へということで,市長の後援会のほうから入っておりました。1に,臨空工業団地への企業誘致による雇用の拡大ということがありましたので,今回この質問をさせていただいているわけですが,今年11月1日に1社が決定して4社になるわけですが,この経済不況の中で大変苦しい企業誘致とは思いますが,ほかの団地からするとかなり有利な点もあるし,空港も近い,九州縦貫道インターも近いというところで,なぜ今まで4社しか立地ができてないのか,そこ辺の要因はどこだと思われますか,お伺いいたします。 ○企業振興課長(池田洋一君)  この臨空団地は,先ほど申したように平成16年度から本格分譲を行っておりますけれども,皆さんご承知のとおりこれは県の工業団地でございまして,県のほうが主に分譲しているところでございますけれども,まずお話そのものは今までも何件かあったんですけれども,まずネックになってるのがその用地の分譲の坪単価が高いと,約12万ですけれども,そういうところから県のほうも今,平成24年の3月まで製造業の場合は6,000m2以上が2分の1の補助金を出すというふうな形で進めておりますけれども,今後はそういうのを活用しながら立地が増えていくのではと考えております。 ○7番(松元 深君)  ありがとうございます。市長の後援会のほうで,このように,これもマニフェストと見てよろしいと思うんですが,ほかの霧島市の多くの工業団地がまだ空いている部分もあるんですが,鹿児島県の玄関口に工業団地があのような形でたくさんの,大変広い面積で空いている。私は毎日あそこを通るわけですが大変残念で,今使ってるのは農協の展示会を2日か3日やるだけの土地になってるような気がしてならないんですが,ぜひ臨空工業団地の企業誘致による雇用拡大について,市長の一言をお伺いしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  臨空団地の企業誘致ということでございますが,1期4年間の間に19社企業誘致,立地協定をおかげさまで結ぶことができました。この臨空団地につきましては,ご承知のとおり県営でございまして,県の皆さん方が本当によくがんばってはいただいております。そのおかげをもちまして,私が市長になってからみんなで力を合わせあいながら,私たちはその所在都市でございますから,また当然の努力もさせていただき,3社プラスできたということにはなってございます。そして,実はある時期,全部一挙に売れるような話も舞い込んでも来ておりました。しかし,皆さん方ご承知のとおり,日本のみならずアジア,世界,全体の世界同時不況云々で,もう今までのかなり期待した話が全部本当に凍結というようなことにもなり,なかなか企業誘致というものは,日本のみならずアジア,世界の動き,そういう中でやっぱり決まってくる部分もございますし,難しいもんだなということをつくづく実感をいたしているものでございます。今後,私としましては2期目,4年間をいただいておりますので,当然のことながらトップセールス,広報,営業本部長と自覚いたしておりますので,今後県とも呼吸をしっかり合わせながら,溝辺の久留味川工業団地は全部もう私の1期目の任期中に売り切って,隣まで買い足してもらってるぐらいやったわけですから,当然またこのあと社会経済情勢の変化頼みみたいな部分も合わせ持っておりますが,最大の努力をして市域全体で雇用の増大が望めるように,ほかの場所も含めて精いっぱい,もう売れるだけの条件を整え,皆さん方のご理解も得ながら,さまざまな制度の設計並びにそのパンフレット等,あとはどう本当に売り込んでいくか,そしてまた社会経済情勢等見極めながらそういう人たちをどこまで引っ張り出すことができるかに問われてるというふうに思ってます。精いっぱいがんばらさせていただきます。 ○7番(松元 深君)  力強い意気込みをお聞きいたしまして,我々議員としても,一生懸命そこ辺を取り組んでまいりたいと考えます。3に入ります。空港ビル内の活用と連携についてでありますが,答弁の中で「空港からの観光コースの設定」ということでしたが,市としてもここ辺に関与しているのかお伺いいたします。 ○議長(池田 守君)  いいですか。 ○7番(松元 深君)  ではこちらから言うんですが,空港の総合案内,1階の空港ビルの観光総合案内のスタッフが,このようなチラシを女性職員だけで作ったそうです。空港の観光,プロになっているのか分かりませんが,このような簡単な二,三時間コース,それから3時間半から4時間コースと自前でパンフレットも作っておられるそうです。このようなところに,空港ビルと話をする中で,市でもそのようなプランがありましたらぜひお持ちいただければそこで案内しますということなんですが,そういう考えがあるかお伺いいたします。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  失礼しました。具体的なコースの設定とかそういうのはないんですけれども,4月に空港と地域活性化に関する委員会等がございまして,その中でも空港を接点とした交通網の検討というようなことで,コミュニティバス網的なものを検討委員会の中では検討されているところでございます。 ○7番(松元 深君)  検討委員会で検討されて,やっぱり実施しないとあまりそこ辺の意味はないのかなと思うところですが,前回言いましたが客員論説委員の浜田健一郎氏の話の中で,市長の話もたくさん載っておるわけですが,空港周辺地域の温泉,酒蔵といった観光資源化した取り組みを積極的に行うことであるというふうに載っておりましたので,このような提案をしているわけですが,農林水産部長にお伺いいたしますが,その中でミニグリーン・ツーリズムというような考えは持てないのかお伺いいたします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  グリーン・ツーリズムのミニ版というような形の考え方でございますかね。それは通常グリーン・ツーリズムの場合は,都市の住民の方々が農家のほうに宿泊なりをして,そこでいろんな農村の持ついろんな環境とか,いろんな形で体験することによって元気をもらうというか,そういう形で帰っていただくというような形だろうと思うんですけども,霧島市の場合はいろんなものがございますので,空港を使う場合はどうしても宿泊という形にもなってくるかもしれませんけれども,日帰りということはないかもしれませんけど,いろんなものが考えられますので一つの今後研究していくテーマではあるかなというふうに思います。 ○7番(松元 深君)  私が先ほど紹介しました2時間半から3時間,3時間半から4時間ぐらい,時には空港で時間をつぶす方もたくさんいらっしゃるように空港ビルディング総合案内所のほうでも伺っております。その中で,時にはお茶の製造過程を見たいという方もいらっしゃるそうです。それから,もみから米になる精米所の過程を見たい,それからお茶の摘採の状況を見たいと,観光客それから空港を利用される方のいろいろな要望もあるそうですが,なかなか一人二人ではできない。そのような中で農林水産部,商工観光部,合わせましてこのような体験,ミニグリーン・ツーリズムみたいなコースの設計をぜひできないのか提案するものです。いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  空港所在都市として,本当に自分たちの目の前に,自分たちの庭にある空港をどう生かすかというのは,議員ご指摘のとおり非常に大事な視点だと思います。それは国政,県政との深い絡みもありますが,空港をいただいてるまちとして私どもはお互い,議員仰せのとおりのさまざまな視点でどう生かしていくか,活用していくかという視点を持って望まなければならないというふうに思います。昭和47年太陽国体のときにこの空港が開港して,あと2年もプラスいたしますと開港40年,それに10年足しますとそれこそ開港50周年という,半世紀を迎える空港であります。そこの自治体の立場から,生かしきる,そういう中では今おっしゃるような,例えば空港から数時間の範囲で次の便を,離島便とかあるいは乗継便とか国際便とか,その時に状況によってはどこか議員仰せのとおりの,例えば100年の木造駅舎の嘉例川駅,あるいはまた状況によっては温泉,あるいは状況によってはお茶の畑,あるいはまた素朴なこの地方ののどかな風景の中に身を置く,何かいやされるというなそういうものを,3時間観光,状況によっては半日観光,そういうものが,もし空港を拠点地として交通センターがあって,上手にそういうものが配分をされ,それがコストに合うならばきちんとした仕組みをつくるということも大事なことかなと思います。ただ,すでに民間のほうは数年前から温泉バスというものを工夫なさって実際,嘉例川駅,そしてまた妙見温泉など空港と結ぶ,もうすでに努力を重ねておられる民の動きもあることもどうかご承知いただきたいと。また,そういうものをお互いに支援もしていかなければならないということもお分かりいただきたいなと思います。そして,やっぱり将来的には今の県営駐車場,これは国に買われて,その後本当にこの空港を生かすには,今のままの第1ビルといいますか,それだけでいいのか,駐車場のほうに例えば国・県そういうものとのつながりを考えながら,第2駐車場ビルみたいな空港ビルを考えるべきか,そういうことまで含めて空港の活性化策なども将来本当に考えなければならないなということを私としては,市政を超える範囲がかなりありますけれども,大きな夢を持ってはいるところでございます。なかなか実現は厳しい,難しいものもいっぱいありますけれども,あえて申し上げるならばそういうことも考えているところでございます。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  先ほどは失礼いたしました。その空港の待ち時間とか,そういったものを利用してのミニグリーン・ツーリズムという形でのお尋ねということでございますね。農作業,いろんなそういった茶摘体験とかいろんな,例えば芋堀り体験とかいろんな体験があろうかと思うんですけれども,ただ当然時期によってもいろいろ農作業は違いますし,前もってある程度時期的なものがあって,計画的なものであれば対応はできるとは思うんですけど,ただ急に来られて何かないですかという形になると,受入れのほうは非常に難しいのかなというふうに思います。ただ,ある程度,時期時期で計画を立ててやっていく分については,農家との相談とか準備などいろいろありますけども,可能ではないかなというふうには思っております。今後,ちょっとその辺のところは勉強させていただきたいというふうに思います。 ○7番(松元 深君)  私は,準備をしないでぱっと行けるような態勢をぜひ農林水産部の,例えば最初の,その時期には,このような方が来られたときは対応できないかというような詰めというのは,空港に来られて二,三時間たまたま時間があった,そこで多分それに入られると思います。計画してわざわざ空港で2時間3時間あったから,こういうのがあったから,私が言いましたがミニグリーン・ツーリズムに参加しようかという方は,なかなかないのかなと思います。一人二人の対応しか,多分最初はできないと思うんですが,溝辺のことを言いますと,例えばアイガモの農法もあります。それからナシ園もブドウ園もたくさんあります。そこ辺のその時期は大変いい,例えば前もって契約なりやっていればその場でもできるんじゃないかなと思います。例えば,茶工場に急に行かれても,普通の民間の茶工場ではとても対応できない。来たら迷惑がられるのがおちだと思うんですが,せっかくJAも工場を持っております。JAには女の職員も事務の職員もいます。十分説明もできる態勢はあると思います。ぜひそこ辺を生かしながら,前もって計画どおりやるんじゃなくて,そこで尋ねられたお客様に対応できれば,また霧島の価値も上がるんじゃないかなと思いますので,ぜひ今後取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。それから,第一次総合計画の中に,鹿児島空港の利用促進を図り,乗降客の増に努める必要がありますと。目標値,24年24路線84便600万人という数字が,24年,あともう3年後ですが,掲げてあります。九州新幹線との競合など不安材料もありますが,県と連携しながら,先ほども言いましたが空港アクセス道路や公共交通機関の整備・充実による利便性の向上を図り,18年度からの試算ですが,3路線1便29万人の観光客の増加を目指すとしてありますが,現在21年ですが,今,私も調べればよかったんですが,何路線何便あるか分かればお知らせいただきたいと思います。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  12月現在で,国内線が18路線1日74便,国際線が2路線週5便ということだそうです。 ○7番(松元 深君)  乗降客は分からないですか。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  20年度でお答えをいたします。国内線の乗降客が545万2,639人,国際線が8万6,815人,合計553万9,454人でございます。 ○7番(松元 深君)  そうすれば,第一次霧島市総合計画,18年の21路線83便,571万あったわけですが,それからするとかなり減っているわけです。それはもう,いろいろな情勢から致し方ないことなんですが,これまで札幌便,高知便ありましたが,長く続かないうちに廃線となっております。今,静岡空港7月運行して,この間有村議員の質問の中でもありましたが,一生懸命努力をされていると思うんですが,余計ですが静岡便の状況は今現在どうかお伺いいたします。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  静岡便の現状については,ちょっと把握はいたしておりません。 ○7番(松元 深君)  この静岡便のことを言ったのは,もう9月議会のときに一生懸命取り組んで,神戸,札幌,高知線の二の轍を踏まないような努力をしてまいるというような回答をしてありますので,努力をされているのかと思い,お伺いしたところであります。私は農業大好きですので,23年のお茶まつりの件ですが,この間の市長の答弁の中で,3,000名ほどがお茶まつりは集客できるんではないか,集客というか本市に来られるんではないかという話があるんですが,まだ23年,あと1年半ぐらいしかありませんが,お茶まつりに来られる方への,それぞれ産地は分かっておりますので,いろいろな商工観光部,農林水産部連携を取りながら,ぜひ霧島市,霧島のほうに宿泊できるようなプランを取りながら,早い機会に空港を利用できるような態勢のプランを立てていただきたいんですがいかがでしょうか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  23年の全国お茶まつりに向けて,今準備を進めているところでございますけれども,市長のほうから答弁申し上げましたとおり,3,000名を超える方々が全国からお見えになります。そういった面で,こちらのほうも当然,こちらに来ていただけるメリットというのはやはり泊まっていただくというのが,やっぱり観光地霧島市も大いにピーアールをしていかないといけませんので,そういった面で霧島市の宿泊の紹介とかいろんな特産品の紹介とか,そういったものを合わせてそれぞれの地域には案内をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○市長(前田終止君)  お茶まつりについては,いろいろと部長が話をしましたけれども,また時間もなさそうでありますし,またありそうで,年が明けたらさらに一歩も二歩も具体的に進んでいかなければならないと思っております。特にまた,茶業の皆さん方の振興もさることながら,それらが機関車役になってほかの農産物まで特産品としてしっかりこれに呼応していただければありがたいなと。あるいはまた,全体の観光の底上げにもつながればいいなと,そういうことを考えながらいろいろと指示を出しているところでございます。そのほかにもう一つ,議員ご指摘の静岡線,FDAこの件でございますが,私の承知してる範囲ではおおむね利用率はFDA3路線の中で一番いい格好にはなっておりまして,約60%前後の搭乗率というようなお話をお伺いしました。しかし,ほかがまたちょっと結果が,他路線がFDAのほうから見ると利用率がちょっと悪いですよねと,鹿児島路線は一番着手した中では期待が持てて,実際現実的に悪い中でいい数字が動いているという認識でございました。議員ご指摘のとおり,かつて高知路線,あるいはまた神戸路線,あるいはまた札幌線,そういうものを,国際便のほうも含めて過去8年間の間に失っております。やはり,県政全体もそうでございますが,私たち空港所在都市としても国際便,あるいは国内便ともに,市民の皆さん方も,また議会の皆さん方もともに利用促進というものをしっかり担っていかなければならない,やはりその視点も大事かなと思ってございます。特に,お茶まつりと静岡県との関係,そういうことなども今後の連携などを考えますと,いろんな知恵を議会の皆さん方にもいただきながら,観光促進議員連盟を超党派で皆さん方もお作りでございますし,いっしょになって力を合わせあうことは利用促進に向かって,国内便国際線ともに空港所在都市の市民,そしてまた議会,あるいは行政として,できるということを精いっぱいともに力を合わせあっていくことができたらと願っているものでございます。 ○7番(松元 深君)  ありがとうございました。先ほど,お茶まつりの件で言いましたが,今市長も言われましたように長いようであといっときしかないのかなという気があります。旅行会社たくさんありますので,23年春には新幹線が全線開通します。その年にお茶まつりはあるわけです。皆さん,新幹線で来られる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。それはそれとして,今言われました静岡あたりからが一番来られる方も多いと思います。ぜひそのような企画をいたしまして,飛行機を利用されまして霧島市で一泊二泊できるようなプランを立ててほしいと要望しておきます。最後になりますが,もう1回南九州の拠点となる総合交通センターの設置について,市長の夢をお聞きいたします。 ○市長(前田終止君)  空港の活性化策,あり方,利活用ということになりますと,かなり思いを込めて語りますと相当な時間がかかりますので,ただいろいろ今まで議論をさせていただきました中で大事だなと思うのは,今後空港そのものの現実に合わせた,鹿児島県といわず熊本県,宮崎県のいわば利用しやすい南九州3県の範囲,そういう範囲の方々に新幹線が全線開業するまでの間,どういう手を具体的に提案をして,そしてまた県のほうとも呼吸を合わせ,また必要があれば国との連携も取りながら利用促進を図ることができるか,これはやっぱり今までの37年余にわたる経験,積み上げてきたもの,そういうものの上にヒントがいろいろと隠されているのかなというふうに思います。今日も全日空総研の浜田社長がお越しになりまして,昼食時間を利用して,肥薩線100年のレールと,そして空港と結ぶ案,これを新八代,そして人吉,そして肥薩線を全部使いながら空港,JR九州とスローな旅とスピード感のある新幹線と飛行機,こういうものを具体的に本当にどう取り組んでやるか,それを小一時間でございましたけども集中議論を,昼間の時間を利用させていただきまして意見交換もしました。関係各位の航空各社,あるいはまた県レベルの交通施策にしましても,また国レベルにしましても,地方空港がそれぞれ生き残りをかけて,また羽田の新しい航空ビッグバン,そういう中でどういうふうにお互いが生き残っていくか,大きな視点と細かな地域の視点と両方が問われております。私も,本当にどういうふうにしたほうが,本当にこの私たちの地域社会のために大きく寄与できるか,今後行政の担当のもの,多くの情報を持ったものの知恵とか,あるいはまた皆さん方のご指摘などいただきながら,しっかりと空港をいただいている所在都市としての努力を重ねさせていただきたいと思います。これから,まだまだ道半ばでまだ固まりきってない部分が多いです。ぜひ皆さんの知恵も貸してください。 ○7番(松元 深君)  私もいっしょになってがんばっていきたいと思っております。今回は,空港を生かしたまちづくりについて限定して質問しましたが,今言われますように空港をいただいている霧島市であります。鹿児島市にないものであります。ぜひ空港を生かしたまちづくりをしっかり見ていきたいと思います。これから先は,冒頭にも述べましたが,政治は住民の幸せのためにあるということ,そして市長のマニフェストにあります7つの基本施策のまちづくりのために,議会・執行部そして市民一体となって,市長の言葉を借りますが,「元気!霧島・市民力!いっどきキバイもんそ!」これで終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で松元深議員の一般質問を終わります。これで,通告のありました23名の議員の一般質問のすべてが終わりました。   △ 日程第2 議案第 118号 霧島市副市長の選任についてより     日程第4 議案第 120号 霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の                 給与等に関する条例の一部改正についてまで一括上程 ○議長(池田 守君)  次に,日程第2,議案第118号,霧島市副市長の選任についてより,日程第4,議案第120号,霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の給与等に関する条例の一部改正についてまで,以上3件を一括し,議題とします。これより質疑に入ります。質疑はありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。お諮りします。日程第2,議案第118号,霧島市副市長の選任についてより,日程第4,議案第120号,霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の給与等に関する条例の一部改正についてまで,以上3件は会議規則第38条第3項の規定により,委員会付託を省略し,審議したいと思いますが,これにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  ご異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第2 議案第 118号 霧島市副市長の選任についてより     日程第4 議案第 120号 霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の                 給与等に関する条例の一部改正についてまで  それでは,議案第118号より議案第120号まで,以上3件について一括して討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  討論なしと認めます。ここでお諮りします。議案第118号及び議案第119号の採決は無記名投票をもって行い,議案第119号の投票終了までの間,議場を閉鎖し,議事を進行したいと思いますが,これにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  ご異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。議場を閉鎖します。                    [議場閉鎖] ○議長(池田 守君)  まず,議案第118号,霧島市副市長の選任について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。ただいまの出席議員は31名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に14番,仮屋国治議員,31番,時任英寛議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付] ○議長(池田 守君)
     投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は〇,否とする方は×と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いいたします。投票箱を点検させます。                   [投票箱点検] ○議長(池田 守君)  異状なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中,賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により否と見なします。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票] ○議長(池田 守君)  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。開票を行います。14番,仮屋国治議員,31番,時任英寛議員の立会いをお願いします。                     [開票] ○議長(池田 守君)  投票の結果を報告します。投票総数31票。うち可とするもの16票,否とするもの15票。以上のとおり,賛成多数であります。したがって,議案第118号は原案のとおり同意されました。次に,議案第119号,霧島市副市長の選任について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。ただいまの出席議員は31名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に15番,常盤信一議員,32番,西村新一郎議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付] ○議長(池田 守君)  投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  配付漏れなしと認めます。投票箱を点検させます。                   [投票箱点検] ○議長(池田 守君)  異状なしと認めます。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票] ○議長(池田 守君)  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入り口を開きます。                    [議場開鎖] ○議長(池田 守君)  開票を行います。15番,常盤信一議員,32番,西村新一郎議員の立会いをお願いします。                     [開票] ○議長(池田 守君)  投票の結果を報告します。投票総数31票。うち可とするもの22票,否とするもの9票。以上のとおり,賛成多数であります。したがって,議案第119号は原案のとおり同意されました。ここで,本日選任された方々より発言の申し出がありましたので,まず大塚行則新副市長の発言を許可します。 ○副市長(大塚行則君)  ただいま副市長選任の議案につきましてご同意を賜り,まことにありがとうございました。心からお礼申し上げます。と同時に,責任の重大さを痛感しているところでございます。もとより微力ではございますが,これからの新しい霧島市をつくっていくということにつきまして,誠心誠意努力してまいりたいと考えているところでございます。どうか,皆様方の温かいご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして,簡単でございますがごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(池田 守君)  次に,南田吉文新副市長の発言を許可します。 ○副市長(南田吉文君)  前田市長ご推挙のもと,先ほど市議会の皆様方のご同意をいただきまして,まことに光栄でありますとともに,身の引き締まる思いでいっぱいでございます。本当にありがとうございました。私にとりましては,本件はまさに青天のへきれきでございまして,また文字通りの浅学菲才の身であり,副市長という物差しに足らないゆえに大いに悩みましたが,まあ泣こよっかひっ飛べというような気持ちで決断させていただいたところでございます。さて,市内にも昨今の経済不況の影響が依然として続いており,また今年の夏には歴史的な政権交代もあり,その中で地方主権と言われる時代に入っているわけでございます。重大な使命とともに,責任の一端を感じているところでございます。一方,合併5年目を向かえた霧島市には,多くの諸課題が山積いたしております。市長が示しておられる,開かれた,活力ある,公平公正な市政運営を基本にしながら,加えて南,福永両市長が築いてこられました礎をベースにしながら,ふるさと霧島市の大いなる発展のために,微力ながら日々研鑽を重ねまして努力してまいる所存であります。最後に,これまで同様議長をはじめ,議員の皆様方のご指導,ご鞭撻,ご厚誼をお願いいたしますとともに,各行政機関や広く市民の皆様方のご理解とご協力,そして何よりも日々行政サービスに携わっておられる1,300名の職員の皆様方のご協力を心からお願い申し上げまして,簡単ではありますがあいさつに代えさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。 ○議長(池田 守君)  次に,議案第120号,霧島市長等の給与等に関する条例及び霧島市教育長の給与等に関する条例の一部改正について採決します。議案第120号について,原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  ご異議なしと認めます。したがって,議案第120号は原案のとおり可決されました。次の本会議は平成22年1月8日の予定であります。本日はこれで散会します。               「散 会  午後 4時25分」...